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凄いわね。もう壊滅するなんて!

盗賊団の勢力が大きい為に、他の盗賊共は雑魚勢力です。

 

「冒険者仲間で婚約者・・・のリナが、アマリア嬢を見付けた時には、着ていた服が土とかで汚れていて何箇所か破れていた為に、着替えさせたと聞いた」

「本当かい、アマリア」

「ええ、本当よ」


 この辺りは口裏を合わせてある。

 正直に話せば、俺もアマリア嬢も笑えない事になるからだ。

 俺は、フレイブルム侯爵からの暗殺を警戒しないといけないし、アマリア嬢は「傷物」扱いとなり貴族令嬢としての「良縁」が無くなるからだ。


「分かった。最も重要な確認が終わった事で、お礼の話をしよう」


 ……やっと威圧から開放された。


 話の結果は、侯爵から盗賊団壊滅報酬が白金貨100枚に、アマリア嬢救出が白金貨50枚となった。

 更に、2日後には砦の金銭的価値の有る「物」を売却して、手数料を引かれた残りが懐に、後、盗賊団を奴隷にして売却されたお金が、明日支払いされる予定だ。


「さて、此処までが国法に定められた報酬だが、私個人からの報酬に、何を望む?」

「近々、オークションが開催されるみたいですね」

「分かった。参加を許可する紹介状を用意しよう」

「ありがとうございます」


 その後、宿泊を勧められ、冒険者ギルドに行くついでに、宿屋に行く。


 先に冒険者ギルドに行き、盗賊団を壊滅した事を報告すると、俺と舞とリナは3階のギルドマスター用の応接室に通された。


 5分後にギルドマスターと秘書らしき女性が入ってきた。


「待たせたな。このフレイブルムの冒険者ギルドのギルドマスターだ」

「冒険者のルカだ」


 この後、俺に続き舞達の紹介をする。


「本当にお前達だけで討伐したのか?」

「フレイブルム侯爵自身が確認した」

「そういえば、部下の騎士達を連れて、フレイブルム侯爵自身が先頭で都市から出たと報告が来ていたな……分かった。お前達が盗賊団を壊滅したと認めよう。受付嬢に話を通しておくから、討伐報酬を受け取ってくれ」

「分かった」

「しかし、どうや……いや、何でも無い」


 ギルドマスターは、秘書らしき女性に視線を送ると、秘書らしき女性は退室した後、ギルドマスターと軽い雑談をして俺達も退室する。

 1階に下りると、リン達が野郎共チンピラ絡まれていた。


「……だから、オレ達と組もうぜ」

「そうだぜ。今までより楽させてやる」

「まあ、夜が大変だろうがな」

「何度でも言います。お断りします」

「「「なんだと!」」」

「あ~」


 異世界で生きる日本人がやってしまう「あるある」の1つが仲間の健康管理だ。


 ……要するに、肌や髪が艶々になり、結果的に姿勢も良くなり、衣服も外見だけに留まらず身体にも良いモノを着る為に、身体の凹凸が分かる様になる。


 つまり、美少女化や美女化だ!


 因みに、シリウスとコウガは、相手が雑魚だと分かっている為に無関心だ。


(シリウス、リン達の前に出て威嚇しろ)

【必要が無いと思うが】

(必要だ)

【承知した】


「Garuru……」

「「「な!?」」」

「シリウス、別に……」


 シリウスの視線が階段を下りている俺を捉える。


「……分かったわ。お願いね」


 リンも一瞬だが、俺を見た。


「Gau!」

「「「ひぃ!」」」

「ウルフ系は仲間意識が高いわ。まだ威嚇で済んでいる内に退散したら」

「わ、分かった」


 そう言って野郎共チンピラは、冒険者ギルドから逃げた。


(ご苦労さま)

【あれで良いのか?】

(ああ。リン達から、あの手の雑魚を威嚇で蹴散らすのがシリウスの仕事だ)

【承知した】


 俺は受付嬢の所に行くと、侯爵の身内である事を隠した彼女が、担当するみたいで……


「凄いわね。もう壊滅するなんて!」

「ゴブリンの集落と大して変わらないからなぁ」

「凄い自信ね。流石だわ。それじゃあ、ギルドカードを出して」


 ギルドカードを出して処理が終わり、盗賊団壊滅の報酬を貰ったが、白金貨50枚だった。

 盗賊関係にしては、破格の報酬額だな。


 俺達は、領主館に戻り夕食を頂き、風呂に入り、アマリアも参加して卓上遊戯で楽しんだ後、就寝した。


 翌日から3日掛けて、盗賊狩りをして、周辺の盗賊共を全滅させた。

 勿論、生け捕りだ。

 お陰で、合計で白金貨2枚となり、あの盗賊団の奴隷にした売買金が合計で白金貨8枚となった。

 それと、宝飾品等の売買金は、合計で白金貨33枚となった。


 後、麻痺耐性(中)の指輪は舞とリナに渡したら、2人共、喜んでくれたよ。


 更に翌日は、保護しているステラを親御様に返す為に、侯爵から紹介状を貰い隣人のエルフ国「アリューズ」に向かった。


「止まれ! 此処は貴様らが来て良い場所では無い!」

「「やった!」」

「何だ!?」

「失礼した」

「ごめんなさい」


 そう!

 異世界系ラノベの定番である、エルフ国の玄関で「自分達に、エルフ達が弓を構えている」を実体験したのだ!


「渡す物がある」


 そう言って、侯爵からの紹介状を地に置き、5m程下がる。


 真ん中のリーダーらしきエルフ(男)が、隣のエルフ(男)に視線を送ると、そのエルフは警戒しながら置いた紹介状を慎重に手に取り、リーダーらしきエルフに渡す。

 中身を確認したエルフは、俺達に理解出来ない言語で何か言うと、弓を構えていたエルフ達がリーダーも含めて一斉にひざまつく。


「お帰りなさいませ、ステリーテス様」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

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