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まだ諦めるな!

まあ、ありきたりなテンプレですな。

 

 外野は……


「負けやがったー!」

「全財産がー!」

「オレの金貨がー!」

「良くやった、ガキ共ー!」

「銀貨が金貨になったー!」


 俺達に賭けていれば……ねぇ。


 ……その後、決闘の事後処理が始まり、俺達には合計で金貨1枚に大銀貨7枚に銀貨3枚をゲットした。


 オマケとして、ギルドマスターから事情聴取を受けた。


「町ナールヤの冒険者ギルドのギルドマスターだ。きちんと説明して貰おうか」


 俺は説明した。


「……なる程な。しかし……」

「何か?」

「ちょっと歪なパーティーだな。槍使い……正確には湾刀槍『ナギナタ』使いに、剣士に魔法使いに獣人族のメイド……」

「まあ、リンは今日から仲間だけどな」

「話は分かった。帰って良いぞ」


 ギルドマスターの許可を得て、俺達は退室する。

 1階に降りると併設されている酒場からは、俺達を称讃する酔っぱらい共が居た。


「お前達のお陰だ!」

「賭けに勝った後のエールは美味いぜ!」

「次もお前達に賭けるからな!」


 俺達は酔っぱらい共をスルーして冒険者ギルドを出ると、町周辺の森へと向かった。

 後、杖を使っての偽装は止めた。


 リンには薬草採取や、ホーンラビット等の狩り方を教える必要は無かった。


 ……リンは、森暮らしだったな。


 そんな訳で、リンと軽く模擬戦をしてみたが、その戦い方は正統性のある太刀筋で、変な癖も無く、俺達の足手まといになる事は無いと思ったし、舞やリナも同意みたいだ。


「ハァハァ……」

「大丈夫か、リン」

「……こ、これでも私は、む、村で2番目に強かったんですよ」

「因みに、1番は誰だ?」

「お父様です」

「そうか」

「お気遣いありがとうございます、ルカ様。

 でも大丈夫です。あの様な状況になった時の対処法を事前に話し合っていましたから」

「そうなのか?」

「はい」


 ちょっと空気が重たくなった時に、神々からの慈悲を授かった。


「Pugiーーー!」


 オークが現れた。


「昼飯はオークステーキだ! 殺れ、リン」

「はい!」


 リンの影が消えたかの様に錯覚する速さでリンは駆け出し、氷球アイスボールをオークの顔面に放ち、それを防御する為に両腕で顔面を守ろうとしたが、両腕を使う事で出来た死角を突き、背後に廻り、短刀を静かにオークの喉笛から引いた。


「Pu……Pugiーーー……」

「終わりました、ルカ様」

「リン、お疲れ様」

「それ程ではありません」

「それじゃあ、このオークを下拵したごしらえをしてオークステーキにしよう!」

「「「はい!」」」


 俺は、絶命したオークに近付き、推しの異世界系ラノベで書かれた血抜きをしようとすると……


「ルカが血抜きするの?」

「ああ。ついでに血抜きのやり方を教えるな」

「分かったわ、ルカ。お願いね」

「任せろ」


 舞達に見られながら、とある異世界系ラノベで書かれた血抜きを見せた。


「なる程ね。死んだから血液は、唯の液体。

 それなら、水属性魔法の鍛練する時みたいに、オークの血液に魔力を流して制御して排出させたのね」

「簡単だろ」

「理屈は簡単でしょうけど、使える者は少ないでしょうね」

「そんなモンか?」

「そんなモンよ」


 そんな事をしていたら、準備は出来ていて、オークの豚汁とオークステーキを皆でお腹1杯に食べた。 


「ハ○ショー!」

「マイ。何故、○シア系?」

「何となくよ……」


 因みにオークは、生の部分が残ると「当たる」可能性が高いから完全に火を通す必要がある。


 食後の休憩をしっかり取った所で、ある程度の薬草を採取してモンスターを狩って、町に戻り冒険者ギルドに提出し常設依頼の薬草採取と、モンスター素材の代金を受け取る。


「おめでとうございます。リン様は、規定に達しましたので、冒険者ランクが『F』になりました」

「やったな、リン」

「ありがとうございます、ルカ様」

「それでは、冒険者カードをお願いします」

「はい」


 リンのランクアップの手続きが終わり、宿屋に戻った。


 そして、2週間後、リンは冒険者ランクが「D」になり、町「ナールヤ」から出発した。


 次の目的地の都市「カゴランダ」まで馬車で30分の所にいるんだが、手綱を握っているのは練習中のリンだ。

 やっぱり、全員が出来た方が良いしな。


「ルカ様、戦闘音がします」

「何処だ?」

「前方200m先です」

「分かった」


 手綱をリンから受け取り、馬車を走らせ急行する。


「円陣を狭めて怪我人を中に入れろ!」

「魔力が……」

「ポーションも……」

「……もう、ダメだ!」

「まだ諦めるな!」


 その通りだな。


雷矢サンダーアロー11連!」

「「「「え!?」」」」


 断末魔をあげる事なく、フォレストウルフ11匹を討伐した。


「大丈夫か?」

「あ、ありがとう」

「ミック……ミック!」

治癒魔法ヒール

「「「「は!?」」」」

「ナーヤ、逃げろ! ……アレ?」

「……ミックー!」

「ナ…ぐぇ……」

「……ミック? ミックー!?」

「お代わり治癒魔法ヒール


 あの後、もう1人の怪我人も治癒魔法ヒールで治し、お互いの自己紹介をした。


「リーダーで戦士のヤンガだ」

「剣士のミックだ」

「槍戦士のカサンだ、よろしく」

「魔術士のナーヤよ」

「狩人のレハ」

「治癒術士のミールです」


 そして……


「危ない所を助けて頂いてありがとうございます」


 漫画やラノベみたいに現れたんだよ、彼らの護衛対象の偉い人の娘が!




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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