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決闘だ!

まあ、当然の結果で……

 

 周りの反応は?


「今の見えたか?」

「いいや」

「あのゴンザスが瞬殺だぞ」

「まだガキだが、数年後には良い女になるぜ、アレは」

「そうなると、あのガキは何だ?」

「多分、下働きだろうな」

「なる程な」


 なる程な……じゃねえよ!

 既に、舞もリナも良い女だ!

 気絶中の馬鹿から装備品と現金を没収して、装備品を売り払い、馬鹿の鉱山労働行きが決定して、慰謝料込みで、大銀貨3枚と銀貨5枚なり。


 さて、外野も無視して依頼掲示板を見てみよう。


「ほら、マイもリナも」

「うん。分かったよ、ルカ」

「分かったわ、ルカ」

「ほら、リンも」

「は、はい」


 まあ、当然だが良い依頼は無かったな。


 依頼掲示板を見るのを止めて、冒険者ギルドを出ようとすると、依頼が終了した見ず知らずのパーティーに止められた。


「ちょっと待って」

「俺達か?」

「そうだ」

「それなら、何の用だ?」

「君達、ボクのパーティーに入らないか?」

「は?」

「ボクのパーティーは今、7人居てね。

 君達が入ってくれれば2つに分ける事が出来る。どうかな?」

「俺達には全くメリットの無い話だな」

「そうだね」

「そうよね」

「無駄ですね」


 話は終わったとばかりに、ギルドを出ようとすると回り込まれた。


「だから、待て」

「こちらには待つ理由が無いからな」

「君は恥ずかしく無いのか?」

「何が?」

「可憐で美しい彼女達に守られて、君は恥ずかしく無いのか?」

「別に」

「ボクのパーティーには新人教育に厳しい人が居る。彼に君を任せて、彼女達はボクのパーティーに加える。どうだい?」

「……馬鹿か。行こう」

「待てと言っているだろうが!」

「下らない下半身の声を口に出してるんじゃねえよ」


 冒険者の帰宅ラッシュが始まっていて、野次馬が周りを囲んでいた為に、周りからの爆笑が始まった。


「あははは! 下半身の声だとよ!」

「確かに見え見えだよな」

「だっさいわねー」

「最低よねー」

「その綺麗なお顔から、化粧がボロボロと落ちているぞ、下半身君」


 ……と、こんな感じだ。


「決闘だ!」

「受付嬢さん、決闘とは?」

「決闘とは……」


 受付嬢さんの説明だと、模擬戦とは違い、何でも有りで「殺されても文句ありません」形式みたいだ。

 そして、生死不問デット・オア・アライブで負けた方は、その時点での装備品と現金を相手に出さないといけないらしい。

 もし、パーティー単位で行なった場合も同じみたいだ。


「皆、協力してくれ」

「ああ、良いぜ」

「オレもだ」


 どうやら、パーティー単位でやる上に向こうは全員参加みたいだな。


「君はどうする? 逃げるのかい?」


 挑発なのは分かるが、慈善活動ボランティアをするか。


「その決闘、受けてやる」

「よろしいのですか?」


 一応、受付嬢さんが最後の確認をしてきた。


「ああ」

「……分かりました。では決闘の説明と手続きを行いたいと思います」


 受付嬢さんが決闘の説明をし、その決闘の規則を遵守しますという魔法誓約書に全員がサインする。


 因みに、魔法誓約書とは絶対の誓約書で、守らなかったり、書かれた規則を破ると違反者を魔法とか、呪い的な何かで殺すという誓約書だ。

 そして、奴隷の隷属並みの強制力な為に、商人や貴族が好んで使っている。

 後、向こうが負けた場合は、全員を鉱山労働行きにした。

 そして、俺達が負けた場合は、俺達全員が奴隷になり、主人は向こうのリーダーだ。


 ギルドに併設している練武場に移動する。

 周りに居た連中も賭けの結果を見る為に観客席に移動した。


「皆で女を抑えてくれ。そのあいだに、ボクがあのガキを殺す」

「分かったぜ、リーダー」

「当然、後で喰わせろよ」

「勿論だ」

「楽しみだぜ」

「私も、あの綺麗な顔が、どう歪むのか楽しみだわ」

「同感ね」


 どうやら、向こうの7人全員が掃除スイーパーの対象みたいだな。


「リンは、見学な」

「待ってください、ルカ様!

 それでは、ただでさえ人数差で不利なのに、更に不利になってしまいます!」

「大丈夫だよ」

「そうよ」

「まあ、見てろ」

「……はい」

「ルカ。とりあえず、あのオバさんは私達が片付けるわ」

「私達に任せて」

「助かるよ」


 受付嬢さんが前に出た。


「これより、決闘を行います」


 お互いに構えると、受付嬢さんが言った。


「準備は良いですね? ……始め!」

「死ねや!」


 因みに、俺の衣装だが、武闘家と魔法使いを足して割った様な外見で、杖系を装備している。

 まあ、腰には日本刀を差しているけどな。


 俺に杖で防御させる様に打ち付け、俺の居た場所から離れさせると、下半身君が言った。


「頼むぜ、皆」


 しかし……


「誰に言っているの?」

「その通りね」

「へ!?」


 既に、舞達の方は終わり、今は野郎共の股間を潰す前提で、野郎共の剣をあいだに挟んで踏み付けていた。


 勿論、外野も……


「酷ぇ……」

「全く容赦無かったな」

「先ずは、見失ってしまう程の速さで女2人の腹に一撃を入れて、振り返りながら残った4人に、同じ様に一撃を入れていた」

「正確には違うぜ」

「どういう事だ?」

「あの中の誰がやったかは分からねえが、野郎4人の内、多分2人は先に魔法でやられていた」

「マジか……」

「ああ、マジだ」


 ……お疲れ様、舞にリナ。


「後は、お前だけだな」

「ガキと小娘3人など、ボク1人で充分だ」

「……あっそ」


 俺は無詠唱で雷矢サンダーアロー4連を両肩と両膝に放つ。


「がぁ……」


 倒れた所を杖の尖っている方を喉に当てる。


「勝者ルカ様のパーティー!」

「「「「「「「「「うおぉおおーーー!」」」」」」」」」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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