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……その言葉は!?

オークと言えば、身長何mを想像しますか?

作者は約2mです。

 

「私の方で引き取るわ」

「いいのか、リナ」

「問題無いわ」

「そうか。ありがとうな、リナ」

「あ、当たり前よ! わ、私はルカの未来の、せ正室なんだから!」

「それならリナに任せるよ」

「任せて、ルカ!」

「……あの、私達はどうなるのでしょうか?」

「君達3人は、リナの方で引き取る事が決まったよ」

「はぁ……」

「心配しなくても大丈夫よ。私の家で下女として雇うから」

「簡単に言えば、調理以外の家事全般だな」

「「「……ありがとうございます」」」


 意味を理解するまで少し時間が掛かったが、理解すると声を揃えてお礼を言ってきた。



 リナside


 マイや、100歩譲ってセイラ達までは我慢出来るけど、村人とはいえ、こんな大人で綺麗な女性を3人もルカの近くには置けないもの!

 私の目が届く所で監視しないといけないわ!



 ルカside


 郊外実習の最後の案件も消化出来た所で、俺とリナは王都に戻ろうとすると、学園の先生に呼び止められた。


「ルーカスにリーナシア、待ってくれ」

「どうしました、ベガーナ先生」

「き、緊急事態だ!」


 緊急事態だと!?


「何が有った?」

「Bランククラスの方で、オーク8匹にオークジェネラル3匹にオークキング1匹が現れた!」

「分かった。リナ!」

「行くわよ、ルカ」

「ああ」


 あらかじめ、全クラスの配置を頭に入れていた俺達は、直ぐに向かう事にした。


 ……が!


「私達も行くわよ」

「抜け駆けは禁止~」

「回復術師は必要でしょう」


 そこには、舞達が居た。


「……皆、行くぞ」

「「「「了解!」」」」


 舞達も含めて皆で向かう事にした。

 こういう時の舞は、絶対に意見を変えないからなぁ。


 ……到着すると、岸野を中心に防衛に徹する事で持ちこたえていた。


雷槍サンダーランス10連!」

「Pugi……」


 全弾、頭部破壊で沈黙した。


「「「「「「「「「「「え!?」」」」」」」」」」」

「リナ、マイ、エリカ、ヒジリは残ったオークジェネラルを!

 俺はオークキングをる!」

「え? え!」

「岸野~。もうちょっと頑張ろ~」

「わ、分かった」

「リナ、任せる」

「任せて、ルカ!」

「セイラは、怪我人の治療を」

「分かったわ」


 俺は、奥で踏ん反り返っているオークキングに突撃した。



 10分後……


「オークジェネラルを倒したぞー!」


 岸野の勝利の雄叫びが聞こえた。


「……怪我人は全て治療したわ」


 聖良の治療終了の声が聞こえた。


 ……後は、オークキングだな。


 腰に差していた外見が地味だが、業物わざものの長剣を抜いて戦っていた俺は、其々の声を聞いて、遊びは止めてオークキングを倒す事にした。


 まあ、同じ国に生きる者として、勉強して貰おうかな。


「破っ!」


 雷矢サンダーアローの連発を顔に向かって放ちながら接近して、腕の防御で潰れた視界の隙を突き、身体強化してオークキングの右膝に大きなダメージを負わせた。


「Pugiーーー……」


 これで、機動力を失ったオークキングに対して、俺は先程と同じ様に雷矢サンダーアローを連発する。

 同じ攻撃だが、防御しないと顔に直撃する為に腕で防御する。

 俺は、オークキングの防御を確認すると、オークキングの両肘に同じく身体強化で攻撃して、両腕に深いダメージを負わせ使えない様にした。


「Pugiーーー!」


 当然だが、近付くにしろ、離れるにしても、必ず雷矢サンダーアローで牽制して、オークキングからの攻撃が出来ない様にしてある。


 さて、剣を抜いているし……使うか。


「止めだ……死ね」


 剣に雷属性の付与を付けて、言わば「雷神剣」にし、剣をバチバチ鳴らしながら剣を横にして弓を引く様に後ろに逸らして身体強化をしてオークキングに突っ込み心臓を目掛けて刺突する。


「Pugiーーーーー……」



 舞side


 あれは、天上院流の「平突き」だったわ。

 やっぱりルーカスは……



 ルカside


 ……俺達は王立学園の3年生となり、クラスには岸野が居た。

 郊外実習での岸野の奮闘が認められ、晴れてAランク入りを果たした。

 後で知ったが、岸野達Bランククラスも防御だけに徹せず、倒せる時には倒していて、奥には岸野達が倒したオーク5匹が居た。


 それと、郊外実習から、舞の視線が気になるんだよなぁ。

 やっぱり、あそこで、天上院流の技を使ったのは失敗だったか。

 舞は、俺に視線を向けるだけに留まっていたが、始業式が終わり、後は帰るだけの時に舞からの呼び出しを受けた。


「ルーカス。ちょっと話したい事があるの」

「分かった」

「ルカ、待っているわ」

「悪いな」

「リーナシア。ルーカスを借りるわね」

「どうぞ」


 テンプレな屋上に到着すると真剣な顔で舞から切り出した。


「ルーカス。貴方は?」


 直ぐに話しても良かったんだが、異世界という全く知らない場所での生活に慣れるまでと、思っていたら半年以上も秘密にしていたから、今更で話し辛いんだよな。

 でも、これ以上黙っているのは舞もキツいだろうしな。


『触れても良いか?』

『……その言葉は!?』

『今まで黙っててごめんな、舞』

『やっぱり蒼真だったのね!』

『ああ。俺は御庭上蒼真だ』

『蒼真ーーー!』


 俺は通算2度目の、そして、転生してから初めて舞とキスをした。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


蒼真のあの台詞は、母親と姉の布教に因るモノです。

本人も、大のお気に入りの作品です。

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