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……何故、私だけ?

成績順です。

上は大きい順で、恵梨香、玲奈、舞、聖良です。

中は細い順で、聖良、舞、玲奈、恵梨香です。

下は大きい順で、玲奈、聖良、舞、恵梨香です。

因みに、「中」のサイズの誤差は、1位と最下位の「差」は、4cmです。

 


 舞side


「尚、午後9時から翌日の午前6時まで、各階の移動を緊急時以外は禁じます。

 何か、ご用の際は各階に管理人室がございますので、その者に申し付けください」

「エレン達は、どうするの?」

「私達も各階に部屋がございますので、ご相談等がありましたら、気軽にお声をお掛けください」

「分かったわ」

「それでは皆様のお部屋に、ご案内いたします」


 助かったわ!

 幾ら幼馴染とはいえ、きちんとプライベートの時間が確保されてて良かったわ。


 ……部屋は普通だったわ。


 内心は、ちょっと期待していたのよね。

 憧れのお姫様みたいな豪華絢爛な内装や家具の部屋を!

 でも、実際に部屋を見ると、確かに女の子的な内装だけど、正直、日本のホテルみたいな感じなのよね。

 勿論、恵梨香や聖良の部屋も同じで、唯一、北辰先生の部屋だけは、大人な内装と家具だったわ。

 例えると、マンションで一人暮らしをしている意識が高い大学生や優秀なOLみたいな感じかな。


 部屋の案内が終わると男女に別れて、各階の浴室等の共同部分の案内と実際に使ってみて、終わると私達は1階のダイニングルームに集まり、午後9時まで色々と話し合ったり雑談をしたわ。



 翌日

 午前中は、この世界に付いての常識や法律等を学ぶ時間となり、午後からは異世界特有の薬草やモンスター、そして、魔法に付いて学んだわ!

 最後は、最終目的である魔王を討伐する為の身体作りの為に、ランニングや筋力トレーニングをしたわ。

 因みに服装は、勉強の時間と鍛錬の時間では違う服になっていたわ。


 それで、私や裕哉に岸野は普段からやっているから大丈夫だったけど、恵梨香と聖良にはキツかったみたい。


「死ぬ~!」

「け、結構……キツいわね」

「そうか?」

「き、岸野君達は平気なの?」

「まあ、この程度なら毎朝のトレーニングでやっているからな」

「舞も~?」

「そうね」

「裕哉さんも?」

「そうだな」

「北辰先生は?」

「私は、美容と健康の為にジムに通っていたから大丈夫よ」

「北辰先生の裏切り者~」

「……何故、私だけ?」


 トレーニングの指導をしていた騎士が、私達に声を掛けた。


「お疲れ様でした。次は魔法の実技を始めます」

「「「「「「……!」」」」」」

「と言っても、最初は自身の中に有る魔力を感じる事から始めます」

「は~い」

「どうしました、マガミ嬢」

「私、既に魔力を感じて体内の循環が出来ます!」

「恵梨香、抜け駆け!?」

「舞、ごめ~ん」

「恵梨香、本当なの?」

「そうだよ~、聖良」

「凄いな、真上は」

「まあね、聖」

「ちっ……」


 まさか、恵梨香に抜け駆けされるなんて!

 そうよね。

 異世界ラノベのあるあるよね。

 だって「剣と魔法の世界」だもん。

 今年生まれる蒼真の為にも、私も頑張らないといけないよね。

 ちょっと年の差が開いてしまったけど、魔法的な力が強まる程、老化が遅くなるらしいから、きっと大丈夫よね?

 それに、姉さん女房も悪くないと思うし。

 頑張るぞー!


「それでは、マガミ嬢も確認する意味でも、皆様と同じ事をして頂きます」

「分かった~」

「これは人に因って違うのですが、前衛で戦う者は腰のベルトより上辺りのお腹に、後衛で戦う者は心臓辺りに魔力の塊を感じる事が多いみたいです。感じてみてください」


 ……そうなんだ。


 私、称号が「魔槍聖」だから、どっちなのかしら?

 基本的には「槍」という「武器」を使うだろうから、前衛系という事でお腹かな?


 ……コレ?


 何か、今まで感じた事の無い違和感と言うか、温かい塊を感じるわ。


「コレがそうなの!?」

「流石です。感じたのなら、その塊を身体の色々な場所に移動出来る様にしてみてください」

「わ、分かったわ」

「……ふふん」


 恵梨香のドヤ顔にちょっとイラっとしたわ。

 見てなさい、恵梨香。

 直ぐに追い抜いてみせるわ!


 ちょっと周りを見たら、岸野君も自覚出来たみたいで喜んでいるわね。

 逆に、裕哉と聖良と玲奈姉さんは苦戦しているみたいね。


 ……時間ギリギリに、裕哉と聖良と玲奈姉さんも自覚は出来たみたい。


 私は、離宮に帰ると浴場に行き汗を流して夕食を頂き、リビングルームで今日の復習を始めた。

 まあ、エレンさんを講師にして魔法に関する指導をお願いしたわ。


 やっぱり憧れるよね、魔法は!


 時間が来て、私達は自分の部屋に移動したけど、蒼真の部屋に遊びに行って、本棚の異世界系ラノベを記憶して、私も同じ本を買って良く読んだわ。

 そして、読んだ本の中には魔力に関する描写が有ったから、それを参考にしてやってみたわ。

 これを日課にしたら、3日後には魔力量は恵梨香に負けているけど、魔力操作は恵梨香と互角にまでなったわ!


「舞の負けず嫌いも大概よね~」

「本当にそうよね」

「努力は認めるべきよ、恵梨香に聖良」


 私達は今日のカリキュラムが終了して汗を流して汚れを落とす為に浴場に来ているのだけど、ちょっと恵梨香の悪戯いたずらを受けて浴槽正座20分コースで我慢してあげたわ。


 ……本当は、湯当たりを考えて10分にするつもりだったけど、湯に浮く2つの大きな塊を見て気付いたら説教の時間が倍になったのは、恵梨香に秘密にする必要があるわね。


「……やっぱり、蒼真も胸の大きい方が良いのかなぁ」


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


勿論、ランニング中は「ぷるんぷるん」と、上下に揺れていました。

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