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……だって、私、経験が無いもん。

学園編は、多少は続きます。

 


「ステータス、オープン!」


 ……あ!

 自分のステータスを見る「魔法」や「スキル」は、神殿にしかないから真上が「ステータスオープン!」とか、薫るポーズを決めながら言っても意味無いんだよな。


「う~……」

「つ、次に、此処での生活の補助をする者を紹介しよう」


 大抵の異世界系ラノベなら、異性を宛てがうだろうが知るか!


「男性であるキシノ君にはロベルトを、ユウヤ君にはエミリオが補助に就く事になる」


 因みに、エミリオは融通が利かない事で有名な騎士だ。


「女性であるホクシンさんにはエレンを、テンジョウイン嬢にはアニタを、マガミ嬢にはカリナを、シンドウ嬢にはミルタが就く事になる」


 因みに、女性陣に就いた侍女は、生まれは貴族令嬢の現役の女騎士で、冒険者の斥候も出来る上に、メイド仕事も出来るハイスペックな侍女だ!

 現在、この国で働く女性で、トップクラスの収入と人気を誇る。


 それぞれが自己紹介と挨拶が終わると、小休止となり、侍女達を残して俺達は退室した。


 当然、監視目的を含む間者スパイですが、何か?


 舞達は大丈夫だろうが、特に裕哉がどう暴走するか分からないからなぁ。

 監視は止むを得ないとなった。


「ゼルさん、感想は?」

「確かにまだ子供だね」

「しかし、私達でいう平民とは思えない程の礼儀作法よね」

「まあ、あっちの世界でも特に礼儀作法に厳しい国で育ったからな」

「向こうの世界も凄いんだね」

「まあ、どっちもどっちだよ、ゼルさん」


 因みに、この部屋にはリナ以外の女性が居たりする。

 ゼルさんの後ろに居たメイドに変装していた女性が「王妃」だったりする。


「王妃様、どう思われますか?」

「そうね。当初の予定通りにしましょう」

「「「御意」」」 


 つまり、裕哉達が犯罪行為をしなければ、高待遇のままな訳だ。


「後は任せましたよ」

「「「御意」」」


 王妃が退室して10分後に会話を再開させる。

 王妃の命令で誰かがドアに張り付いているかもしれないからな。


「緊張したー」

「流石に同意見だね。それでは予定通り、魔法も教えるけど良いね?」

「ああ。俺達・・にとって『魔法』とは憧れの象徴だからな」


 ……と、言っても舞達の安全優先で魔法の座学と基礎訓練を最初にするがな。

 王族側は、最初は魔法無しの物理的な訓練だけの予定だったのを、俺の意見で魔法も平行して教える事になった。

 裕哉が「教えろ!」と暴走する可能性が有るからな。


 小休止も終わり、この後は衣食住の説明と、明日からの予定を話して終了した。


 夕食の時間は、テーブルマナーを知らないだろうから、BBQにした。

 舞達が泊まる部屋にはテーブルマナーの教本等を置いてあるし、舞達に伝える様に指示してあるから、恥を掻きたくないのなら予習してくるだろう。

 此処は、日本では無い事を自覚して貰わないといけないからな。



 舞達side(ルカ達が退室した後)


「それでは、私達は待機しておりますから、質問等がございましたら、ご遠慮なく声をお掛けください」

「分かりました、ありがとうございます。

 ……さて、何か気になる事がある?」


 北辰先生が指揮する事になった。


「先ずは、衣食住を支援すると言っていたけど、どれ程の内容なのかしら?」

「聖良の言う通りね。どうなのかしら、エレンさん」

「お答えしますが、私達に敬称は必要ありません」

「分かったわ」

「ありがとうございます。質問の答えですが、過去の勇者召喚に於いて作成された文献から引用した場合ですと、1人当たり月に『50マンエン』です」

「ご、50万円!?」

「北辰先生?」

「それが本当なら、安心出来るわ」

「結局、どれぐらいなんだ?」

「岸野君。私の毎月の給料より高いわ」

「……確かに、それなら安心出来るわね」

「舞、分かるの?」

「私、道場の事務仕事も手伝っているから」

「そうなの~?」

「そうよ、恵梨香」

「それなら、身分とか立場はどうなんだ?」

「裕哉さん、言葉遣いが……」

「構いません。此方も文献から引用しますと『他国からの留学生』となります」

「それなら、過剰も不足も無いわね」


 この後も、私達は思い付く疑問を尋ねていったわ。

 そして、小休止も終わり、向こうからの衣食住等の説明がなされ、夕食になったけど、まさかBBQとは思わなかったわ!

 まあ、ナイフとフォークの食事じゃなくて安心したけどね。


 ……だって、私、経験が無いもん。


 たまに、そんな場面をテレビで視るけど、実際にやるとなったら話が違うわ。

 だから、こっそり私の専属侍女のアニタさんに聞いたら、私達の個室に、そういう事が書かれている教本みたいなのが有るみたいで、恥を掻かなくて済みそうだわ。

 後で、皆にも説明されたし。

 因みにこの世界の会話や読み書きは、召喚された際に自動的に付与されていて大丈夫なのよね。


 ……魔法って凄いよね!


 北辰先生や聖良も同じ事を聞いているみたいで、ほっとした顔をしていたわ。

 それで、夕食も終わって私達が暮らす場所に案内されたけど、向こうの言い方だと「離宮」って所の1つを改装して使うみたい。

 そして、到着するとびっくりしたわ。

 だって、臨海学校の施設みたいだもん!


「1階が、キシノ様とウキョウ様のお部屋に、会議場等の共同施設になります。

 2階は、ホクシン様、テンジョウイン様、マガミ様、シンドウ様のお部屋になります。

 尚、2階に女性専用の浴室等をご用意しております」


 ……良かったー! 分けられてて。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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