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新章ープロローグ

新章! 再出発です!


……が、ガチの亀更新です。

のんびりと、次回をお待ちください。


リンの台詞せりふが入って無かったので、一部加筆しました。

 


 俺達の冒険は……とか言っていたが、まともな皇都散策をそれ程していない事を思い出して、俺達は観光を始めた。


「あ、この焼き串美味しい!」

「どれ」


 ……うん、美味いな。


「私の焼き串を食べたー!」

「ほら、マイ。 代わりにほれ」

「んぐ……これも美味しい!」


 俺が買ったカットされた果物をマイの口の中に放り込む。


「はい、ルカ」

「……ズズっ……旨い!」

「そうでしょう! あっちで売っていたけど、スープに使われた内臓の下処理がきちんと出来ていて臭みが無いから美味しいのよ!」


 こんな感じで皇都を散策しているが、俺達の後ろの方では、リンとロゼがチンピラ6人に無料宿泊施設ろうやの案内をしている。


「……はぁ、疲れた」


 そう言いながら、神々と契約する為に頑張った禁足地に俺は居る。


「どうしたの?」


 ちょっとした理由から、翌日は自由行動にして俺は1人で禁足地に足を運んだ。

 そして、その禁足地で弱音を吐くと、禁足地に住まう1柱の女神が声を掛けてきた。

 因みに、この女神は花の女神で、花に関する知識と花の生長を促す力を持っている。


「いやな、花の女神。 邪鬼ロディアとの戦いで追い出すのがやっとだったんだけど、回復した後の身体能力の向上が桁違いに凄くて、皆と過ごすのに少し気疲れしたんだ」

「……成る程ね。 それなら此処で身体を慣らすしかないわね」

「そうだよなぁ。 ありがとう、愚痴を聞いてくれて助かったよ」

「どういたしまして」


 こうして、舞達の方には遣いを出して、桁違いに強化された身体の制御を頑張った。


「……よし!」


 5日も掛かったが、何とか日常生活を普通に暮らせる程度には身体の制御が出来る様になった。


「頑張ったわね」

「ありがとう、花の女神」

「頑張ったご褒美よ」


 花の女神から、2つの小瓶を貰った。


「香水よ。 これで彼女達のご機嫌でも取りなさい」

「ありがとう!」

「……素直な感謝も悪くないわね」


 こうして、少し顔が赤い花の女神には見送られながら禁足地を後にした。


「はい、マイにリナ」

「「これは?」」

「香水」


 舞には桜色の香水を、リナには薔薇色の香水を渡した。


「「……わあ!」」


 どちらの香りも2人の持つイメージにピッタリの香水だった。


「「ありがとう、ルカ!」」

「どういたしまして」


 翌日からは、皇都の外に目を向けてみた。


「その為には、先ずは冒険者ギルドだよな」


 そんな訳で朝食後に食休憩をしてから、冒険者ギルドに向かった。


「……当然だが、良い依頼は残っていないな」

「そうだね」

「当然よね」

「それなら、これはどうですか?」


 リンが選んだ依頼は、モンスター討伐だが、討伐対象のモンスターの強さと、報酬が釣り合っていなかった。


「確かに難易度の割りに安いわね」

「でも、り甲斐はありそうね」

「……決まりだな」

「「「賛成!」」」


 こうして、俺達はBランクモンスター「レッドオルトロス」の討伐依頼を受ける事にした。


「受付嬢さん、この依頼を受けるわ」

「分かりました。 では手続きを……少しよろしいでしょうか?」

「ああ」

「ありがとうございます。 この依頼には少し注意点がございます」

「注意点?」

「はい。 この依頼は討伐ではありますが、可能であれば、出来る限り素材依頼として扱って欲しいのです」


 素材依頼とは、依頼内容に沿ってモンスターや植物等を確保する事だ。

 例えば、毛皮を素材として欲しいので、このモンスターには討伐の際に出来る殺傷の跡を3箇所までとかだな。

 そして、殺傷の跡が4箇所以上有った場合は、報酬額が半減だったり、依頼が失敗扱いになる。


「成る程な。 それで、この報酬額か」

「……はい」

「まあ、大丈夫だ。 最悪、討伐すれば依頼は達成扱いになるんだからな」

「よろしくお願いします」


 あの受付嬢の態度から、かなり「上」からの依頼だろうな。


 受付嬢に手続きをして貰い、俺達は依頼のモンスターが居ると思われている北西の森に向かった。


「オルトロスって事だから、頭が2つの犬型モンスターよね?」

「そうよ、リナ」

「で、名前にレッドが付くから……」

「亜種か変異種って所だな」

「だよね」

「まあ、大丈夫だろ」

「そうね」

「もし、危ない時には俺が守るから大丈夫だ」

「ありがとう、ルカ」

「当たり前の事だろ?」

「うん!」


 さて、目的地の森に到着して目標のレッドオルトロスを探して2時間後に、遂に見付けた。


「レッドって言うくらいだから、見事な赤毛だな」

「そうね」

「それで、どうする?」

「リナ達には悪いが、実戦の勘ってやつを確かめたいんだ」

「……分かったよ」

「分かったわ」

「分かりました」

「分かったのじゃ」

「ありがとう。 じゃあ、ちょっと言ってくる」


 そう言って俺は、隠れていた茂みから出て、散歩するかの様に歩き、レッドオルトロスの前に出る。


「Gurururu!」

「……始めるか」


 この一言が戦闘開始の合図となり、俺とレッドオルトロスとの一騎討ちが始まった。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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