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勝ったわ!

この敵の2人の外見は、スライムのリ〇ルに出会う前のベニ〇達系です。

 


 準備だけは済んでいた為に、翌日には儀式は始められた。


「封印の儀式を始める」

「……そうはさせない!」

「現れたな!」


 邪鬼ロディアに、取り巻き3人か……


「約1ヶ月振りか」

「1つ問う」

「聞くだけは聞いてやろう」

「お前達が、封水晶の作成を邪魔をしなかったのは何故だ!」

「答える義務は無いが、此方にも都合が良かっただけだ」

「そうか」


 ……空気が張り詰めた!


「では、始めるとしよう」

「させるか! マイ達は取り巻き3人を!」

「任せてよ!」

「任せて!」

「お任せください!」

「任せるのじゃ!」


 俺・舞・リナ・ロゼが、邪鬼ロディアを、取り巻き3人をそれぞれが儀式の斎場から遠く引き離した。



「……良いのか? これが今生の別れかもしれんぞ?」

「大丈夫だ。マイ達も今まで何もしていない訳じゃないからな」

「では、生き残った女達の前に、貴様の首を見せ、絶望の底に突き落としてやろう」

「お前には出来ないかもしれない」

「ほざけ!」



 舞side


 ルカに任されたし、頑張るぞー!


「……なる程な。最初から決めていた様だな」

「そういう事よ」

「人の手に因って作られた開けた場で、しかも、結界を張ったか」

「もう、逃げられないわよ」

「……逃げる?」

「何故、我らが逃げなければならない」

「そうだな。我らは誇り高き邪鬼ロディア様の配下。その様な恥を晒す者は居らん」

鳳凰炎槍フェニックスランス!」

「え……ぎ……」


 良し!

 不意打ちで1人倒せたよ!


「……貴様!」

「これは、お偉いさんの前でする御前試合じゃないから先手必勝だよ」

「でも、先程の言葉から戦いへの矜持を感じたわ。

 だから、会話の途中での不意打ちでの一撃に対して謝罪するわ」

「……いや。油断した我らの責だ」

「さて、不意打ちをした私達が言うのはアレだけど、これからは真っ向勝負よ!」

「……良いだろう。」


 上手くいったわ。

 あの魔法って、威力は凄いけど溜めが必要だったのよねぇ。

 だから、接戦になったら使えない。

 不意打ちが成功して良かったよ。


 ……勝てば官軍ってヤツね。


 因みに、参考資料は真・大魔王バー〇の天地〇闘の構えVSダイのギガス〇ラッシュからよ。

 私達も全く同じ理由で「鳳凰炎槍フェニックスランス」を放ったわ。

 相手の強さと、私達との力量差を調べる為の布石としてね。

 これで、倒した相手が3人中最弱でも私達の勝機は有るわ。

 後、他の参考資料の中には、龍〇伝も…ね。

 龍狼〇からは、勝つ事の意味、負ける事の意味を教わったわ。


「行くわよ!」

「「来い!」」


 外見と話し方から、リーダーらしき方には私とリナが、もう1人をリンとロゼが相手をする。


 ……最初の内は互角だったけど、やはり一対二と手数の差で、徐々に私達が攻める時間が増えていき、そして、リンとロゼの戦いに決定的な局面が。



 リンside


「……ふん。分断されたか。 ……まあ良い」

「随分、余裕ですね?」

「当然だ。この程度で慌てる様な無様な真似はしない」

「そうですか」

「さて、覚悟は良いのか?」

「何に対しての覚悟でしょうか?」

「勿論、儂に殺される覚悟だ」

「心配はご無用ですね」

「何故だ?」

「私達が勝つからです」

「……良いだろう。その自信を砕いてから殺してくれるわ!」


 この言葉が開始の合図となり戦闘が始まりましたが、言うだけあって強く油断出来ません。

 ですから、当初考えていた作戦を破棄して、より堅実な手を打つ事にしました。


氷槍アイスランス……氷槍アイスランス……氷槍アイスランス……氷槍アイスランス……」

「バカの1つ覚えの魔法で……」

凍結槍アイシクルランス

「があ……」

「ロゼ!」

「喰らうのじゃ!」

「ぐばぁ……が……ぐぶぅ……ぎ……ご……」

「リン!」

「美しく散りなさい……凍結氷獄葬ニヴルヘイム!」

「が……」

「ロゼ!」

しん虎王破こおうは!」

「……」

「私達の勝利です」

「……勝ったのじゃー!」


 氷属性の魔法で散々動きを鈍らせ、身体の熱を奪い、ロゼの打撃で身体を崩壊させ、私の最高の氷属性魔法「凍結氷獄葬ニヴルヘイム」でほぼ凍結させた所で、ロゼの最強の一撃「真・虎王破」で決まりました。

 後は、マイとリナですね。



 舞side


「……うむ。悪くない布陣だ」

「それはどうも」

「しかし、惜しいな」

「何が?」

「それだけの強さを持ちながら、仕える主を間違えているのだからな」

「「間違っていない!」」

「……ほう」

「私は、10才を過ぎてからいつも一緒だった。だから、私は蒼真を信じているわ」

「私もよ! 同じ様に10才を過ぎてから、ルカと一緒に研鑽し励まし合ったわ」

「ならば、その意志! その信念を!

 我に証明してみせよ!」

「行くよ、リナ!」

「ええ、マイ!」

「来い!」


 キン! ガッ! バキ! ギィン! ガン!


「どうした? こんなものか!」


 ……つ、強い!


 ……でも!


 時間が過ぎる中、徐々に私達が優勢になっていき攻撃する機会が増えていったわ。


「疾!」

「ぐっ……」

「はっ!」

「がぁ……」


 相手が防戦一方になり、少しずつ私達の攻撃が通り始めた。


「やるでないか!」

「今!」

「……がはっ!」

「マイ!」

「……紅蓮炎槍ぐれんえんそう!」

「ぐはっ……」

「リナ!」

獅子王牙斬ししおうがざん!」

「ぎぁ……見事だ。 ……だが!」


 ボン!


 上空に向かって火球を放ち、爆散した。


 ……まさか!?


「まさか!?」

「邪鬼ロディア様、申し…訳ありま…せん……」

「勝ったわ!」


 リナの勝利宣言を無視して、私は魔力感知を最大限に広げる。


「……リナ」

「どうしたの、私達は勝ったのに?」

「……モンスターの大群を感知したわ」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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