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ラスボス戦よ!

転生するのなら、3人の内で誰を望みますか?

 


 舞side


「まさか、あれから1週間足らずで最下層まで攻略するなんて」

「全くだ」

「信じられない攻略速度だな」

「中には、オレ達でも危ないモンスターが居たよな?」

「ああ。4人の内の1人ぐらいは重傷を負っていても可笑しくない」

「それなのに、向こう側は……」


 ……なんか、また愚痴っているのかなぁ。


 与えられた仕事はきちんとするけど、それ以外は結構ブチブチ文句を言ってばかりよね。


「次はマイの番よ」

「分かったわ」


 今、日本に居た頃の、昼休みによくやった遊びをしている。


 しかし、言うだけあって強いモンスターが沢山出るダンジョンよね。

 後は、この豪華な扉の向こうに居るラスボスだけよ!

 だって、扉の外装が全く違うもん。

 今までの階層ボスが一般的な普通の扉なら、この扉は王宮の謁見の間の前に設置している扉ぐらい違うから。

 ライリックさん達も同意したわ。

 そんな訳でラスボス前の休憩中な訳よ。


「……マイ」

「行きましょうか」

「ええ」

「のじゃ!」

「ラスボス戦よ!」

「「「おお!」」なのじゃ!」


 各自、装備品等の確認をして、リンとロゼが扉を開ける。


「さぁて、最後のモンスターは?

 ……え!?」

「奇妙な外見ね」

「確かにそうですが、ドラゴンみたいな大きなモンスターではなく、2mも無い人型みたいです」

「なのじゃ」

「……」


 ライリックさん達はいつも通り私達の後方に控えている。


 ……確かに1人居れば2人目も当然だけど可能性としては有るわ。

 だけど……


「マイ?」

「どうしたのマイ」

「マイ、どうしたのじゃ?」

「……もし、私の考えが当たっていたら、間違いなく段違いの強敵よ」

「マイ、仮に当たっていた場合の敵の攻撃手段は何?」

「通常攻撃は徒手空拳と主に火属性魔法よ。

 だけど、その魔法は、第1位階魔法なのに第4や第5位階魔法ぐらいの威力の筈よ」

「ほ、本当ですか、マイ」

「当たっていたらね。それに徒手空拳だって無視出来ないわ。

 その一撃一撃が、致命傷になりかねないわ」

「当たっていたら、まさしくラスボスに相応しい強さね」


 間違いなく、このダンジョンにはダンジョンマスターが居て、日本人の記憶を持っているわね。

 転移か転生かまでは分からないけど。


「それと、魔法をそのまま跳ね返す魔法障壁や、伝説の魔剣の様な全てを斬る手刀に、全てを破壊する衝撃波の壁を飛ばしてくるわ」

「……笑えないわね」


 ……もう分かるわよね。


 ラスボスは、真・大魔王〇ーンよ!

 外見も多少は弄っているけど、版権逃れ程度でしかないわ。


「それに……」

「まだ有るの?」

「ある一定以上のダメージを与えると、大魔獣形態に変身するわ」

「至れり尽くせりなラスボス様ね」


 あんなのを出す以上は、アレに近しい戦闘力の筈だから、充分に警戒しないとね。


「……マイ、行くわよ」

「ええ。皆、ラストバトルよ!」



 ……1時間後


「ハァハァハァハァ……」

「……全部当たっているなんて」

「……」

「疲れたのじゃ~」


 ……ダンジョンマスターめ!


 何も、オリジナルにあんなに似せなくても良いじゃない!


 ……倒せたけど。


 ボスの討伐撃破の宝箱からは外見は4着とも違うけど、4人分のジャケットみたいな防具と、4種類の武器が入っていたわ。


 宝箱の中身をリン達が受け取ると、宝箱が消えたのと同時に、ライリック達の足下に魔法陣が現れてライリック達は消えたわ。


「ライリック……」

「心配しなくても大丈夫よ。転移陣で地上に返しただけだからね。後、メッセンジャーも送ってあるから、混乱するかもしれないけど、救助隊を要請する様な事にはならない筈よ」


 ……来たわね。


「初めまして。ダンジョンマスターさん」

「あら、分かった?」

「ええ。あんな悪趣味なラスボスを出すなんて、ダンジョンマスターしかあり得ないわ」

「バー〇様の魅力が分からないなんて、貴女の目は節穴なの?」

「何を言っているのよ! 貴女の方こそ、竜の騎士バラ〇を選ばないなんて、本当に趣味を疑うわ!」

「何よ!」

「やる気?」

「マイ!」

「あ……」

「何となく分かるから、その辺りの話は後にしなさいよ」

「分かったわ、リナ」

「わ、私も、久し振りの談義対決に熱くなり過ぎたわ」

「……マスター歴は何年?」

「……さあ? 少なくとも約200年は過ぎたと思うわ」

「200年……」

「はあ。アニメでバー〇様の天地〇闘の構えを見たかったわ」

「え!?」

「……何、その反応?」

「……ごめんなさい」

「何故、謝るの? ……まさか!?」

「リメイクで、原作完結まで」

「……いやぁあああーーー!」

「私だって……リメイクのレイ〇ースを楽しみにしていたのに!」

「レイア〇スも!?」

「痛っ! ……リナ?」


 リナの脳天チョップが痛い。


「……だから、その辺りの話は後にしなさい」

「「は~い」」


 この後、ダンジョンマスター「アスカ」と色々と話し合い、条件付きで私達の要望は叶えられたわ。

 私達の要望は、鍛錬をする場所としてのサポートよ。

 まあ、カイルの時と同じね。


 それで、アスカからの条件は、定期的に談義をしに来る事……なんだけど、距離が有り過ぎると言ったら、ダンジョンが出す最高級の魔道具「転移の指輪」を貰ったわ。

 この「転移の指輪」は、指定されたダンジョンに転移する事が出来る。

 しかも、彼我ひがの物理的な距離に関係無しな上に、もう一度使えば、使った場所に転移で戻れる優れものよ!

 更に、転移での許容人数は最大4人まで!


「ありがとう、アスカ」

「……談義の為よ!」

「……ツンデレ?」

「違うわよ!」


 これで、よりハードな鍛錬が出来るわ!

 守られるヒロインも捨て難いけど、もっと強くなって、ルカの背中は私とリナが守るわ!


 ……因みに、アスカとの談義は、地上の夜明けまで続いたわ。




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。




3人とは、バー〇、バラ〇、ハド〇ーです。

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