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プロローグ~前編

新作です!

よろしくお願いします!!!


プロローグの前編と後編を同時に投稿しています。

 

「キビキビ歩きなさい、蒼真そうま!」

「それが罰ゲームで、皆の荷物持ちをしている俺に言う事か、舞」

「じゃんけんに負けた蒼真が悪いわよ!(何よ! じゃんけんの時に、恵梨香えりかの胸を見て鼻の下を伸ばして!)」


 先程から舞の機嫌が悪いな、何故だ?


「ああ。何故、あそこでグーを出さなかったんだ、俺は!」

「はいはい。知恩院までもうちょっとだから頑張ってね、御庭上君おにがみくん

「重たいモノは重たいの、真上まがみ

「でも罰ゲームは罰ゲームだから、頑張ってね」

「元生徒会長として、何とかしてくれよ、新堂しんどう~」

「ん~、でも……」

「諦めろ。皆で決めた事だ、御庭上」

岸野きしの~」

「そういう事よ」

「皆で決めた以上は頑張りなさい、御庭上君」

「担任にして、同行している北辰先生ほくしんせんせい。そんな事を言わずに助けてよ」

「ダメだ! 最後までやり遂げろ、蒼真」

「こういう時だけは厳しいよな裕哉ゆうやは」

「だけ、とはなんだ。 だけとは!」


 此処で、軽く自己紹介をしておこう。


 俺の名前は「御庭上おにがみ 蒼真そうま」で、京都生まれで中3だ。

 今、外れクジである地元京都を修学旅行中で、今更感がハンパない。


 同じ班の連中も、ほぼ2年以上の付き合いで、古い順から、「天上院てんじょういん まい」で小5の終わり頃からの幼馴染で、実家が「古式剣術・天上院流」を開いていて、学校では剣道部に所属し全国大会出場経験もある。

 ただ、舞は薙刀の方が才能が有ったりする。

 それと、舞とは気が合うのか、出会って1時間もしない内に仲良くなった。


 次に、舞から3日遅れで「右京うきょう 裕哉ゆうや」で、俺を含めた3人が舞の道場仲間で、舞と裕哉は小4からの道場仲間だ。

 ただ、俺は親友だと思っているが、出会ってから月日が経つ程、俺に対して厳しくなっているんだよなぁ。

 何故だ?


 次が、裕哉の親父が社長をしている会社の秘書の娘で、裕哉の幼馴染「新堂しんどう 聖良せいら」だ。

 元生徒会長で日舞と華道をたしなんでいる。


 次に、新堂の親友の「真上まがみ 恵梨香えりか」は、新堂の家族とは仕事上の関係は無いが、小4の時に新堂とは出会ってから、その日の内に仲良くなったらしい。

 趣味は料理と、俺と同じ漫画とラノベの愛読者だが、学校の成績は学年トップだ。


 次は、「岸野きしの ひじり」で、親父が警察系の要人警護の指導員をしている。

 要するに、メッチャ厳しくて強い人だ。

 だから、曲がった事はしないし真面目だ。

 まあ、母親が甘やかすから、岸野が張り詰めた糸になっていないのが幸いだな。

 因みに趣味は母親の影響で俳句だ。

 何度か都内で入賞もしている。


 最後に、担任の「北辰ほくしん 玲奈れいな」で数学を担当している独身の24歳で、俺達が中学に入ると同時に同中に赴任した。

 学校や友人達に教えていないが、実は親戚関係で知っているのは舞だけだ。

 まあ、会うのはお盆か年末年始くらいだが、集まった時には未成年組の引率係をしているから頭が上がらない。

 因みに、嘘か本当かは分からないが、安倍晴明とは血の繋がりが有るらしい。


 それと、学区の関係で、俺と舞が同じ小学校で、裕哉に新堂や、真上に岸野の4人は違う小学校だ。

 中学の入学式やホームルームが終わった後、俺と舞の道場仲間の裕哉が、その裕哉と幼馴染の新堂が仲間に入り、その新堂と親友の真上が仲間に入り、最後に真上を階段から落ちるのを助けたのが縁で、岸野が真上からの紹介で俺達の友人となった。


 自己紹介が終わった所で現実に還ろう。


 俺達は、真上の提案で昼食する場所に到着するまで、20分毎にじゃんけんをして皆の荷物持ちになる罰ゲームを考案した。

 先ずは、岸野が賛成し、意外にも新堂も賛成した事で可決され、今、俺が罰ゲームを受けている。


 そして、知恩院に向かう途中にある青蓮院しょうれんいんの前を歩いているが、青蓮院は知る人ぞ知る「聖地」でもある。


 ……俺は、母親の布教で知ったよ。


「少し休ませてくれ」

「後もう少しだ、蒼真」

「ちょっとだけだ、裕哉」

「……仕方ないなぁ、蒼真は」

「舞!」


 やはり、持つべきは幼馴染だ!


「1分間だけよ」

「舞~」

「あははは!」

「笑い過ぎだ、真上!」

「岸野君、でも~」

「流石に1分間はダメよ」

「流石は元生徒会長!」


 やはり、重い責任を果たした人物は違うな。


「2分間ね」

「「あははは!」」

「舞、お前もか!」

「私は、ブルー○スじゃないもん」

「はぁ。超能力が有れば……」

「「……ああ!」」


 ……ん?

 真上以外の声が重なったが、誰だ?


「え!?」

「何だ!?」

「眩しい!」

「魔法陣!?」

「マジかよ!?」

「皆、逃げて!」

「舞……」




 ???side


「……本当です」

「それじゃあ、私達は……」

「はい。2度と地球には帰れません」

「「「「そんな!?」」」」

「本当に無いのか!」

「ありません」

「「……」」

「……分かりました。それでは私達の今後を教えてください、女神様」

「ありがとうございます。では説明します。今後の貴方達は……」


 もう2度と、日本には帰れないのかよ!

 まあ、舞がいるなら……

 だが! 蒼真は邪魔だ!

 ……へえ。

 あの扉は、その為か。

 これは利用しない手はないな。

 都合良く、何故か寝ているしな。


「ほら、帰るぞ蒼真」

「……分かった」

「扉を開けて、先に待っててくれ」

「……あ、ああ」

「あ!」


 ちぃ、気付かれた。


「蒼真、入ったらダメーーー!」

「じゃあな、蒼真」

「え!?」


 僕は、蒼真の背中を強く押し出した。

 そして、蒼真は扉の向こう側に入ると消えた。


「蒼真ーーー!」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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