パイとジャガイモは全てを包む
この作品は、白夜いくと様主催『じゃがレポ企画』参加作品です。
楽しんで頂けましたら幸いです。
ジャガイモ、ジャガイモ、ジャガイモ。
うず高く積まれたジャガイモの山。
一度貰い出すと止まらない連鎖。
揚げて塩をふってもおいしいし、肉じゃが、ポテトサラダ、コロッケ。おでんに入れても良い。豚汁とかもいいな!
でも、限度と日保ちの関係もある。
新聞紙にくるむと大丈夫!とか言っても芽は出るから。
それをとるのも面倒。
そんな時の救世主。
ジャガイモ消費料理共々、並行して作ると私史上最高に便利なのが、マッシュポテトと、パイ。
さくっとスーパーで、挽き肉と、冷凍パイシートと、小さいサイズの液体の動物性脂肪の生クリームを買ってくる。
ジャガイモ五個ぐらいを、皮をむいてレンジで四、五分チンする。
あとは、フォークとスプーンで適当に潰れるので、生クリームを半分ぐらい入れる。
混ぜる。
入れる。
混ぜる。
これで、マッシュポテトの完成だ。
これを増産して、ハンバーグやステーキの付け合わせにしてもよい。
ステーキみたいに分厚いローストビーフのお店の付け合わせはマッシュポテトだ。
離乳食が多少進んだぐらいの年齢の子から食べられる。
生クリームとお芋だけなので、乳製品いけるなら、大丈夫。
子供の食い付きは異常によい。
肉とマッシュポテトだけでなんなら一食完成だし、すごくよく食べる。びっくりするぐらいよく食べる。
マッシュポテトは飲み物だから。
そこに、更に食欲を加速させて、一気にジャガイモを消費するなら、パイで包めば良い。
冷凍パイシートを常温で10分ほど置いておいて、オーブンを説明書のパイを焼くに従って、だいたい200度から220度に余熱しておく。
余熱している間に、パイシートの間に、マッシュポテトを詰める。
難しく考えずに、一枚目の上にマッシュポテトを敷き詰め、上からもう一枚のシートをかけて、両端をなんとなく折り込むか、フォークでさして穴を開けて止めるか、指でぎゅっと押し付ければよい。
ちゃんとしたければ、先にフォークで穴を開けたり、掌サイズや、四角く切ってもいいし、卵黄を最後上から塗ってもいい。
でも、やらなくても味は変わらないし、家で見映えを求めないなら、手抜きで十分。
とにかく、ジャガイモを消費するには量産が命だから。
オーブンが暖まったら、耐熱皿に載せたパイを大体下の方に入れて、20から30分焼けばよい。この辺はオーブンの説明書に従って欲しい。個性があるんだ、オーブン…。
焼き加減は、焦げない程度で、時間は前後して、適度でいい。
そんなの困る!という人は、軽く狐色になって、焦げ目がついたら、時間じゃなくても出して冷まして食べてもいいし、焦げる匂いがしてきたら出して、しっかり目に焼いてもいい。
一度焼いて、温度と時間を把握して、自分ちのオーブンでの焼き加減が分かったら、目を離しても大丈夫!オーブンが焼いてくれる。信じて。
マッシュポテトと、マッシュポテトパイでかなりの量のジャガイモを消費できる。
パイはおやつとしても朝御飯としてもいける!
びっくりするぐらい、置いておけば減らしてくれる。
腹ペコなお子様がいたら、確実だし、万年言ってる、腹減ったを減らして、お腹を満たしてくれる。
間違いないやつだ。
ジャガイモとパイは救世主だ。
たくさん焼いておいて、レンジでチンしても三日ぐらいはいける。
チンしなくても常温でもまあいける。
あ、生クリーム使ってるので、あくまでも私のお腹調べで。
各々食べられる期間は自己判断で!
それでも味に飽きてきたら、一緒に買っておいた挽き肉の出番だ。
タマネギと一緒でも、他の屑野菜を入れても良い。
塩コショウで炒めて、水をヒタヒタになるぐらい入れて、コンソメ投入。ケチャップで味を整えたら完成!もちろん、水とケチャップは、トマトのホール缶で上級置換できる。とろとろにしたかったら、煮詰めるか小麦粉とか入れて。この辺りはお好みでどうぞ。
出来たミートソースは、パイを齧った部分から中に詰めてもいいし、そもそも焼く前にマッシュポテトの上に載せて、ミートマッシュポテトにしてパイに詰めても良い。
マッシュポテトのまろやかさと、肉。
もったりしたポテトに、ミートのがつんとした味。
子供達も子供な大人も大好きな味だ。何度だって言うけど、間違いない。パイシート二枚組ワンセットとか、二日でいける。
そうして減らして、減らしたジャガイモの山。
減らしたら、何故かまた貰う、ジャガイモの山。
さぁ、カレー作って、もう一パイ焼くか…。
そんなジャガイモの山。
ちなみにミートソースの方に、レンチンした角切りジャガイモを更にいれても良いです!ミートソースはミートソースで、パスタソースや、グラタンなどに活用できます!ジャガイモ<挽き肉使用量が多くて、ジャガイモはあまり消費できませんが…。多少は使えます!