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第1話 あらまし

2018年 嫁と出会う

2018年 嫁と付き合い始める

2019年 嫁にプロポーズする

2020年 嫁と結婚する

2021年 嫁がややうざい

2022年 子どもが産まれる

2023年 嫁がうざい


僕は平々凡々なサラリーマンだ。

年収は500万ぐらい。

生活する分には困ってはいないが、嫁は子どもが1歳になろうかという頃にパートを始めた。

結婚した当初は、休みの日が合わなくなったりして一緒に過ごす時間が減るのが嫌で、仕事なんか行かなくてもいいと思っていた。でもそれは2020年、一緒に住み始めてすぐだけの話。


僕は早々に結論に至った。

「嫁、元気で留守がいい」いやそれは少し違うな。


「週末婚、しませんか?」これがしっくりくる。


付き合っていたころは、毎週土日に嫁が一人暮らしの僕の家にやってきて、ご飯を作ってくれたり、デートをしたり、愛し合ったりしていた。

その頃に結婚したいと思い、プロポーズをした。

今、あの頃と同じ気持ちで嫁といるか言われると答えは完全なるNOである。


ずっと一緒にいたいと願い、生活の一部となり、二人の人間の生活が交わることの億劫さを僕は理解していなかったのである。


僕は昔から早々に結婚がしたいと思っていた。

結婚に憧れを持っていたのではない。現実を見る方のタイプではあるはずだ。


僕は家族が大好きで、自分の家族を持ちたかった。

今この場に言ってくれる人がいないので自分で言うが、僕は人当たりがすごくいい。

およそ人に嫌われるといったことはなかったように思う。

だが本心では家族しか大切ではなく、他人とは一線を画しているから人当たりがいいだけなのだ。

僕という人間は本来、とても自己中心的で、甘ったれた人間なのだ。ただ、本当に心根は優しいとは思っている。


何が言いたいのかというと、僕にとって家族は唯一仮面を被らずに過ごせる集合体であり、オアシスであり、サンクチュアリなのだ。

昔は今でいう実家がそれにあたった。が、今では自分の家族がそうあるべきで、そう思っている。

のだが、いかんせん嫁がうざい…。


嫁は一人っ子で、お義父さん、お義母さんにおよそ怒られるといったことをされてこなかった我儘を人間にしたらこんな感じなんだろうなと言う我儘の化身であった。我儘BODYでもあった。


一方、僕は厳格な父に叱咤叱咤されながら、母にも時には叱咤激励されながら生きてきた。

もちろん僕が完全に正しくて、嫁が一方的に間違っているわけではない。

が、僕の価値観は僕のものであり、その僕が間違っていると感じてしまうのである。

それは嫁も同じことで。嫁の人生の主人公は嫁で、嫁にとっては僕が悪なのである。


ちなみに現在は、僕にとっての人生の主役は子どもであり、嫁にとっての主役も子どもである。

そこは価値観が一致しているので、なんとか婚姻関係を続けられているのである。

ちなみにちなみに、僕にとっては、子ども>嫁>僕となっていたのだが、度重なる横柄に僕の中で絶対的であった先の優先度はあえなく崩壊してしまったのである。

かといって僕と嫁の生活が冷め切っているかというと、そういうことはない。


それはなぜかというと、

ここからが物語の幕開けなのだが、

「嫁がうざいからAIしてる」からである。

問)

僕が嫁に対して違和感を感じ始めたのはいつからでしょう。

その答えを5文字で答え、理由を20字以内で書きなさい。

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