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異世界で【天職:プレイヤー】やってます!  作者: フユルト
第六章〜:機械と悪夢と暗闇
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第87話 アルルの悪夢

ミーシャ達が悪夢に囚われる直前のこと…



(ん?なんだこれ?…不味い、魔力の波が来るッ!!氷樹の結界は…クソッ、遠い!!)



「お前らッ!!全身を魔力でーーー」



その抵抗を嘲笑うかのように、謎の魔力が展開した魔力を容易に突破してアルルに到達した…



『ぐす、ぐすっ、うぅ…』




………


……






「どけよッ!!」



「きゃっ!?」



…後ろを押されて、私は地面に倒れ込む。どうして?なんでこんなことされるの…いや、それはいつものこと、私はそういう役目なんだ…



誰にも認められず、誰も私を求めない。



「本当に鈍臭いのよね」


「さっさと消えてくれないかな〜あははっ♪」



なんでそうなったのかは分からない。私は特に恨みを買うような事なんてしてない筈なのに、みんな私を虐げる。



「だれか…たすけてよ…すん」



「ピーピー泣いてんじゃねぇぞゴラァッ!!!」



「うにゃっ!?」



突然、教室のドアが蹴り飛ばしてとある人が中に入ってくる。気づいたら周りには虐めて来てた子達がいなくなっていた。



「な、なんで貴方が…?」



その人は中性的な顔立ちで、深紅の髪と瞳をして白衣を来た人…凄く『私』に似ていた。違いは髪が短く揃えられていることと、胸がないことだろうか。


「ああ?お前は俺だぞ?俺だってここに入る権利くらいはあるに決まってんだろ」



「そ、そうなんだ…」



「そんなことより…『また』お前虐められてんのか?」



「え?」



いや、待って…



おかしい、それはおかしい。



だって、こっちの『私』はまだ…



「なんで、『また』って…」



「なんでって…そりゃあ、俺も関係してるからな」



どういうこと?こっちの『私』は実験の失敗で…



「はぁ…よく考えろよ天才、お前が作ったのはストレスによって性別が変わるってだけの効果だったろ?」



「た、確かにそうだったけど…でも…」



「はぁ…もしかして忘れてんのか?」



「…?何を?」



その時、目の前にいた『私』が消えて虐めてきていた子達に変わった。



「…すぞ」



「あ?なんだって?」



(あれ、口が勝手に…というか、身体がいうことを聞かない!?)



「ぶっ殺すぞ、クソガキが…ッ!!」



直後、私は目の前の子の首を掴んで身体を捻り、ドゴンッという音と共に地面へ叩きつけた。


「なっ…!?」



「呆けてんじゃねぇぞ、おい」



次に、ぼけっとしていたこの顔に一撃入れて倒した。



「オラァッ!!」



「うるっせぇなァ…ッ!!」



「グガっ!?」



他の子より体格が大きい男の子が掴みかかってきたけど、『私』は苛立ちを隠そうともせずに男の子の顎をつま先で蹴り上げた。そして、脳天に踵を落として気絶させてしまった。



「ーーーで、次はお前らがやるか…?」



「ひいっ!?」



…そういえば、その日から虐められなくなって…なんで、忘れてたんだろう。



「…お前がどう思おうが、俺が昔からお前といて、そして助けてやったのは変わらない事実だぞ」



『私』は、何故か顔をそらして苦虫を噛み潰した様な顔をしていた。



「そっか…貴方は、ずっと昔から私の傍に居てくれてたんだ…」



「はぁ?」



「ありがとう、私の為にしてくれたんでしょ?」



「………ふ」



『私』は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして、暫く呆けていると…



「…ふはははっ!!」



急に、大きな声を出して笑い始めた。



「ふふっ、いやまさかお礼なんかいうとは思わなかったぞ…くくっ」



「大方、私が『余計なことしないで』とか『勝手に身体を動かされて気持ち悪い』って拒絶するようなことを言うと思ったんでしょう?」



「おお、大体あってるぞ?」



「…あんまり私を舐めないでほしいわ、私は貴方に感謝こそしても、恩を仇で返すような事はしない…貴方も知っているでしょう?」



「…やっぱり、お前最高だな!!」



「あら、告白?ふふっ…貴方が現実にいてくれたら…ああ、だから私はあの時…」



深紅の髪をした二人は暫く笑い合っていたが、それも長くは続かなかった。



「…もう、時間だ…早く戻れ」



「…もう少しくらい…?」



「おいおい、お前に死なれると俺も死ぬんだぞ?それに、リユが心配して待ってる」



「そうね………ねえ、また会えるわよね?」



「さぁな?…まぁ、お前が向こうでちゃちゃっと俺の身体を作ったりすれば、会えるかもな?」



「へぇ〜…」



「…おい、何企んでる?」



「さぁ?なんでしょうね〜?」



「ぐぬぬ…」


アルルは『アルル』に対して余裕の笑みを見せる。



「…それじゃあ、またね」



「…ああそうだ、これだけは覚えておいてくれ…」



『アルル』は少し息を吸って…



「何があっても、俺はお前の味方だ。だから、もう何も怖がらなくていい…俺が、何かあったら全部叩き潰してやるな!!」



その言葉にアルルは少し驚くが、すぐに満面の笑みを返した。



「ふふっ、頼もしいわね…ありがとう」



彼がいる限り、彼女にはもう悪夢は訪れる事はないだろう…



え?なんでミーシャちゃんと比べてあんまり暗くないかって?

アルルには、それ以外悪夢になりうる出来事がなかったのと…ヴェスタちゃんの悪夢が結構ヤバいからですね…

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