第7話 お金を稼ぎます!2
やって来ました、クミルの森!!さ~て、ジネンジョは…あ、このさつまいもの葉っぱみたいなハート型で確か黒い実みたいなのがついてるんだっけ?面倒だから鑑定さんになんとかしてもらおっと。
【ジネンジョ】
・高い栄養価を持ち、漢方薬の材料にもなる。
・茎の部分にあるムカゴは生や調理をして食べても美味しい。あと、ムカゴは実ではなく茎が肥大化した付け根にできる肉芽の事です。(私的には塩茹でが…)
・根っこは折れた部分から酸化し始める為、1本丸々掘り出した物は大変価値がある。(焼いて食べると美味しい)
…うん、美味しいのは分かったから。お金になるのは分かったし、ちょっと掘りますか。
私は少年がしていたようにジネンジョが生えている地面に手を添えて、ジネンジョの根から土を退かせるイメージで円を描く様に添えた手を動かします。
すると、ジネンジョを中心に土が避けるように広がって行きましたが、私の体から何かが流出している様な感覚を覚えます…多分、魔力を消費しているのでしょうか、体がどんどん重くなっていくような感覚がします。
「あ、そういえばベールクベリー…」
確かベールクベリーは食べると少し魔力が回復するらしいので数個食べると徐々に元の楽な状態になりました。そうして、片手で穴を広げながらベールクベリーをもう片方でパクパク食べながら作業をしていき、あと少しの所で、不注意で動かしていた手の指が当たって…ジネンジョの先端から10センチ程が折れました。
「ああーーっ!?なんで!!」
そうか!!ジネンジョとか植物の根っこは大体先端が細くなってて、土魔法で周りの土を退かした後に当たったから細い先っぽにダメージが集中しちゃったんだな…そう結論づけた私は、折れたジネンジョをインベントリに収め、それからは細心の注意を払って他のジネンジョを何本か無傷のまま回収に成功しました。
「よし、回収完了。これより帰還する」
穴を開けた地面を埋めた後、私は鼻歌混じりにギルドに帰還しました。
「すみませーん、ジネンジョを取ってきたんで買い取って貰えませんか?」
私はそう言って買い取りカウンターに3本のジネンジョを折れないようにそっと出しました。…折れたジネンジョは後で私が美味しく頂く予定です。
「なっ、これは…どれも無傷じゃないですか!?」
「え?そんなに驚くこと?土魔法を使えるならそうでもない気がするけど…」
私の呟きに、受付嬢さんはこめかみを抑えてます…なんで?
「あのですね、普通の土魔法使いは…はぁ、もういいです。それで買い取り金額ですが…」
え、なんで最後諦めたの?どうして!?私そんな非常識な事やってないよ!!そんな私の心の叫びを知る由もない受付嬢さんは、テキパキと買い取りを進めていました。
「ジネンジョの根は無傷なのが3本で合わせて金貨9枚で…」
「ちょっと待ったーーーッ!!」
あ、昨日絡んできた剣の折れたおっさん…訳して“折れおじ”がまた何か言ってる…ほら、受付嬢さんがまたこめかみ抑えてため息までついちゃってるじゃん。…もう、今度は何?
次回は、ミーシャちゃんがジネンジョを食べます!!
…そして、また絡んで来た折れおじの言い分は…?
次回もお楽しみに!!




