第60話 とあるエルフ女性達…
時は少し遡る…
ミーシャと聖剣に宿っているヴェスタが出会った古びた墓に、とある三人の女性の姿があった。その三人の女性の髪は緑のロングヘアーで耳は尖っており、種族はエルフだとすぐに分かる。
「なっ…ない、ないっ!?」
「どうしたんですか〜?」
「はぁ〜…どうせまた財布をなくし…」
「違うわ!?ここにあるはずの聖剣がないんだッ!!」
その言葉に、ようやく異常事態に気付く。
「おかしい…入り口と周囲には私達しか分からないように幻術をかけてしかもそれを感知されないように二重にして隠していたのに…」
「…天井に思いっきり大穴が空いてるんだけど?」
「何ぃッ!?そんな馬鹿な…まさか、穴に落ちて偶然見つけたとでも言うのかッ!?」
「いやいや、百年に一度だけ咲くグラフィティアの花を墓にお供えするって三百年費やしてやっと手に入れたけど結局1日しか咲かないからお供え出来ないじゃんってなって時間を無駄にしてたんだから…そりゃあ長い間管理されてないんだし、いつか誰か落ちても不思議じゃないんだよなぁ…」
仲間のツッコミに、リーダーっぽい女は言葉を詰まらせる。
「とりあえず、聞き込みをしてみませんか〜?」
「そ、そうだな…まだ持っていかれてからそんなに経ってないかもしれないからな…」
「はぁ…これもヴェスタ様の為…」
エルフの三人は、それから近くにあった村にしては警備がやや強い村に向かった。そこで聞き込みをしていると…
「真っ白い剣を持った奴…?あぁ、盗賊達を殲滅してくれた…」
その後に綴られた言葉に、エルフの三人は目を丸くする。
「金髪に青い瞳で…白い光の奔流…まさか、いいえ、あり得ないッ…」
「あ、確か昔に聖剣にヴェスタ様の魂を降臨させようとしなかったっけ?」
「あー…魔法は発動したはずなのに、特に何の変化もなかったから忘れてた…」
「もしかしたらさ、時間が経ってから聖剣にヴェスタ様の魂が宿って、それを偶然見つけた人が…」
そうして、三人のエルフ女性達は情報を集めながら追いかけていくのだった…




