第51話 ルジェ
…どうも、最近お腹周りが気になり始めたミーシャです…
今、私は謎の少女とお話中です…
「もきゅもきゅ…う〜ん、美味しい♪何処かにこの料理出してるお店とかないの?」
「アハハ…それは私が自作したものなので、多分お店とかには無いかと…」
「そっかぁ…もきゅもきゅ…」
私がそう言うと、黒尽くめの女の子は少ししょんぼりしましたが、すぐに食べるのに集中します。う〜ん、どうしましょう…
―――――それから5分後―――――…
「ご飯に合う揚げ物は唐揚げだよね〜」
「いやいや、豚カツだよー、カレーの上に乗せて一緒に…」
「あ〜、確かにそれも合うなぁ〜…って、カレーって何?」
…はい、何か気がついたら打ち解けてました。そして、今はカレーを知らない女の子の為にせっせと作り中です。
『…いいんですか?あの少女は只者では無いと思うのですが…』
「んー…別に悪い子じゃないみたいだし…それに、ヴェスタちゃんでも何とか出来る相手じゃないんでしょ?」
『確かに、“今の”私ではそうですが…』
ヴェスタちゃんは少し心配なようですが、私は悪い子には見えないんですよね…普通に食欲旺盛なだけで…
「おかわり♪」
…前言撤回、全然普通じゃない。いや、それでもう30杯目だよね?あの大量の食材は一体何処に消えたのかな?
そんなこんなあり、女の子はやっとお腹一杯になったのか、満足そうな顔をしてお腹を擦っています。
「そういえば、何でこんな雪原に居るの?えっと…」
「…あれ、名乗ってなかった?私の名前は“ルジェ”って言うんだ♪それで、さっきの質問に答えると…」
話を聞くと、どうやらルジェちゃんはとある依頼でこの辺にいる盗賊のアジトを潰しに来ているらしく、その途中で私を見つけたようです。
「さてと…そろそろ行くね?」
「え、もう行っちゃうんですか?」
「まぁ、そのうちまた会えるから大丈夫だよ♪」
そう言って、ルジェちゃんは自分の影に触れ…次の瞬間には消えていました。




