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第34話 え、もふもふしたら駄目なんですか…

鉱山都市:アルカナムを出て3日目の朝、遂に…


「京の都に到着しました!!」


『と言っても、まだ関所ですけどね』と、ヴェスタちゃんが補足を入れますが、私は嬉しくてたまりません!!何故かというと、それはアルカナムを出てすぐの事…


「そういえば、京の都って何が有名なんですか?」


『京の都ですか…懐かしいですね。生前私も赴いたことがありましたが、現地の人達が着ている服なども珍しいのですが、綺麗な花を咲かせるサクラという木や、珍しい建築物もさることながら、“コメ”と呼ばれる穀物を煮た主食や、ミソシルというスープも格別でした…ただ、ハッコウ?させた豆や、生魚を切って盛り付けたサシミというのは少し抵抗がありましたね…』


へー…海外の人とかは、納豆や刺し身が苦手な人が多いって聞いたことがありましたけど、やっぱりこの世界でも苦手な人がいるんですね…美味しいのに。


そうして、今に至ると…


「米、味噌汁、納豆にお刺身…じゅるり」


おっと、久々の日本料理に思わず涎が…


『どうかしましたか、マスター?』


「いや、何でもないです…」


『そうですか…あ、そういえば一つだけマスターには特に注意して貰いたいことがあるのですが…』


私が特に…?それを聞く前に、私の前に居た冒険者が突然、狐の獣人の女性の尻尾を触りました。


「何をするんですか!?」


「あ?ちょっとくらいいいだろ…」


そうして言い争いに発展してしまい…関所にいた警備の人がこちらに走って来ました…おぉ、お侍さんだ。


「何の騒ぎだッ!!」


あ、そこは「何の騒ぎで御座るかッ!!」って言わないのね…


「この男が私の尻尾を触ってきたのですっ」


「何だとッ!!貴様を京の都へ入らせるわけにはいかん、即刻立ち去れッ!!」


「な!?ちょっと触っただけで…」


男の冒険者は、そのまま警備の人に両腕をガッチリ拘束されて放り出されました…


『…という感じに、狐の獣人の尻尾や耳を触るという行為は京の都では立派な犯罪になります…今回はまだ都外なので追い出されるだけで済みましたが、都内で行なった場合は即刻牢屋行きになります』


「…き、厳しいね…」


…あぁ、だから私は特に注意って言ったのね?…残念、あの大きなふわふわ尻尾に顔を埋めてもふもふを堪能できないのか…ちくせう(涙)


『京の都は、狐獣人至上主義ですから…』


…もふもふするのは諦めて、取り敢えず米の確保を優先しましょうかね…



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