第23話 Cランクに昇格です!
はいは〜い、ミーシャちゃんですよ?
あの後、私は本物のギルドマスターであるソフィアさんに連れられて部屋でお話があるそうです。
「先程はうちの馬鹿が失礼したわ…ごめんなさい」
「いえ、こちらも喧嘩を売られたとはいえ大人気無かったですし…」
おぉ、この人は真面目そうですね…タコさんと違って。
「てめぇ…」
「なんだ?」
タコさんが頭を真っ赤にしてこちらを睨むので、こちらもヴェスタちゃんの鋭いしせんで対抗します!
「何か、文句でも?」
「い、いや…何でもねぇ」
「そうか…何か難癖つけ来ていたら四肢を斬り飛ばしてやったのに…」
ヴェスタちゃん…タコさんが相当嫌いになったようで、話すだけでもう機嫌が悪そうです。
「それで、ギルドマスター…お話は謝罪だけではありませんよね?」
「ええ、このデカブツは審査を放ったらかしてたけど、一応私も見てたから審査として問題ないわ」
という事で、私は今日からCランク冒険者になりました!!
「実力的にはAランクでも問題ないんだけど…規則だから仕方ないわね」
そうして、色々と退屈な手続きがありましたがここでは省略して、今はお店を巡っています。
「やっぱり、石の加工とか金属を扱ってるお店が多いね」
『この山岳は希少金属が多く採れるだけではなく、大理石や安山岩などの様々な石が採掘出来ますから』
「ちょっといいか?そこのお嬢さん」
「ん?」
後ろから声をかけられたので振り向くと、そこには中年のおじさんのような人が居ました。
「なんですか?」
「ちょっとだけその腰に下げてる剣を見せてくれないか?」
「え、嫌ですけど」
私はそう答えて再び歩き出すと、おじさんは回り込んで止めてきます。
「待てって…」
「今度は何ですか」
「見たところその腰の剣、黄金で作ったお飾りの剣だろ?だったらこのミスリルの剣と交換してくれよ」
そう言って、おじさんは鞘に入った剣を見せます…
【折れて錆びた鉄剣の柄】
スキル:なし
「え、それただのゴミじゃん」
「な…」
あ、鑑定結果があまりにも酷すぎてつい心の声が漏れてしまいました。
「そんな、折れて錆びた鉄剣の柄を誰が交換するんですか…もしかして、本当にそれがミスリル製の剣だとか妄想してるんですか?可哀想な人…」
「なんだとッ!!」
「じゃあ、その剣を使って私と決闘してくださいよ?」
「い、いや…それは…」
「どうしたんですか?ほらほら、早く鞘から抜いてくださいよ」
私がそう煽ると、男は顔を真っ赤にして退散して行きました…何かダサいなぁ。
おじさん曰く、「あのくらいの幼い馬鹿なお嬢様なら簡単に騙せると思ったんだがな…」
ミーシャ「お嬢様…」
ヴェスタ『…馬鹿ってついてますけどね』




