第18話 ヴェスタちゃんを拾いました!
どうも…解説さんに言われるまま従って穴に落とされたミーシャです…お尻痛い。
どうやらここはただの穴では無いようで…
「お尻がヒリヒリする…ん?何あれ、剣?」
私の目の前には、荒廃した遺跡の大きな石に一振りの剣が刺さっていました。暫くあれをどうするか考えたのですが…
「…何か面倒くさい事になりそうだし、帰ろ」
『帰らないでくださいよッ!?』
私が地上へ向かう為壁の凸凹に足をかけた時、また声が聞こえてきました。解説さん…ではなく、あの剣から聞こえたような…気のせいですか。
『あの、私を抜いてくれませんか?』
「あ、面倒くさそうなので辞退します…それでは」
帰ろうとすると、後ろから『待って、本当に待って!?』と、引き留められたので一応お話だけ聞くことに…どうやら、彼女はヴェスタという元は勇者だったらしい。魔王を何とか倒したけど、致命的な傷を負ってしまい、気が付くと自分が愛用していた剣になっていたそうです。
「…つまり、貴方を抜いても魔王とか倒しに行かなくていいって事?…いるかどうか知らないけど」
『ええ、いるのなら倒して欲し…あ、待って、倒さなくていいから私を抜いてくださいッ!?』
まったく…しょうがないなぁ〜と思いながらその剣の柄を握り思いっきり引き抜きました。
【聖剣:ヴェスタ】職業:英霊〘契約者:ミーシャ〙
スキル:
〈聖魔法〉〈第六感〉〈魔力貯蔵庫〉〈身体強化〉〈契約〉〈憑依〉〈修繕〉
おお…何か凄いって言う事は分かったね!
次回は村でお泊りします!




