第13話 ピンチです!?
ミーシャちゃんの身に危険が迫ります…
はい、只今真剣に考え事をしているミーシャです。
何をこんなに悩んでいるのかというと…
「…お肉が食べたい」
今私は、肉食動物のようにお肉にとっても餓えています。一応、少し高いですが村で買えるけど…別にお金には困ってないのですが、お肉を買える量に制限があるのであまり満足出来ません。あ、皆さん誤解しないでくださいよ?私は決して、過食とか食いしん坊とかじゃないですからね!?ただ、体が育ち盛りだから仕方がないんです、そうシカタナイ。
という訳で、動物を狩っていきたいと思います!!
そんなこんなで、森の奥深くにやって参りました。ここには色々な動物の餌が豊富らしいので暫く茂みで隠れる事暫く…遂にお目当ての動物が来ました。
それは、猪です!!現代の豚は生物学的に猪と同じと何処かで聞いたことがあるので、これは大量に捕まえて差し入れも兼ねてギルドで解体してもらうしかないですよね!!
そう思って、茂みから飛び出そうとしたその時、何処からか飛んできた大きな棍棒によって猪が目の前で肉塊となりました。更にズシン、ズシンとその巨体を動かして木々の間から現れたのは、異世界ではお馴染みのフォルムにブタ顔…オークでした。
オークは肉塊となった猪に近づくと、叩き潰した棍棒を拾ってその肉を貪っていました…ちょっ!?モザイク、モザイクッ!!
それにしてもあの野郎、私の獲物をよくも掻っ攫ってくれましたね…そういえば、ラノベではオークとかの肉を食べる話とかありましたけど、この世界でも食べれたりするのでしょうか?鑑定さ〜ん!!
【オーク】
・幅広い生息地を持っており、雑食。
・群れで行動する事は稀で、囲まれるとほぼ勝ち目はない。
・食用
ふふふ、つまり食用って事は…
「突撃、お前が献立!!ウィンドカッター」
茂みから一気に飛び出して、威力は低いですが属性魔法の中で最速の風魔法、ウィンドカッターを放ち、肉に包まれていないオークの片方の足首を切断します。
「ピギャーッ!?」
「喰らえッ!!」
私は腰からナイフを抜き放ち、オークの首を斬ろうとしましたが、途中からオークの脂肪によって全く刃が進まなくなりました。
「ブギーーッ!!」
「ぐふぅッ!?」
刺さったままのナイフを残してオークから咄嗟に距離をとろうとしますが、オークが目茶苦茶に振り回した棍棒に空中でクリーンヒットしてかなり飛ばされ、地面にザザザーッと転がりました。
直前で〈身体強化〉を使用して右腕でガードして助かりましたが、もし体に直撃していたら確実に死んでいたでしょう。それでも…痛いものは痛いです。
「ぐうぅッ…」
あまりの痛みに思わず意識を手放しそうになりましたが、なんとか堪えました。多分、右腕は折れているのでしょう。私はよろよろと立ち上がって現状を確認します。
「ピギー、ピギーッ!!」
オークは響き渡るような甲高い声を声を上げ、片脚を引きずりながらこちらへ向かってきます。今までは肉をできるだけ傷つけないようにしていましたが、ここで死んでしまっては意味がありません。
「ウォータージェット!!」
私は左手をオークヘ向けて水の上級魔法を発動させてます。頭を狙うと外す恐れがあるので胸の辺りに照準を合わせます。
そして、左手から激しい水の奔流が溢れ出し、オークは咄嗟に棍棒を盾にしましたが、そんな物で防げる程上級魔法は甘くなく、棍棒ごとオークの体を貫きました。そして、オークは絶命してそのまま地面へと倒れ、私は膝を地面につけました。
「駄目、もう動けない。助けを呼ばなきゃ…」
そう思って、私は上空へ火球を飛ばして救難信号代わりにしました。意図が伝わるかどうか分かりませんが、誰かは気づいてくれる筈です。
そうして暫く待っていると、森の更に奥からズシン、ズシンッとつい最近聞いたような足音が聞こえてきました。それも1つ2つではなく、かなりの数です。おそらく、あのオークが仲間でも呼んだのでしょうか?
私は急いで、使用した魔力を回復する為にベールクベリーを口に詰め込んで、いつでも対応出来るよう、木を背にして迎え撃つ事にしました。
ミーシャちゃんは怪我をしたりしますが、基本的に酷い事をされたりしませんので、安心していて下さい。
…つまり、オークに捕まって何かされたりしませんので。(断言)




