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異世界で【天職:プレイヤー】やってます!  作者: フユルト
第六章〜:機械と悪夢と暗闇
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第108話 愚かな道化1

…人生で初めて、武器を握った…それから、その手で目の前の魔物を殺した…それからもなだれ込んでくるモノを斬って斬って斬って…



…全部斬ったあと、初めは安堵した…その途端にその手に伝った感触が押し寄せてくる。それは、嫌悪感と罪悪感、そしてーーー




………



……






その身体が揺らめいたと認識した瞬間、私は聖剣の位置をずらす。直後、両手に鈍い衝撃が伝わってくる。



「ぐっ…ハァッ!!」



『…』



私は聖剣に力を込めて、防いでいた朽ちかけの剣を弾いてそのまま返す刃の勢いでーーーッ!?すぐさま地面を転がり、頭上を通り抜けた剣を躱して後ろに下がって距離を取る。



『ふむ…』



「ふーっ…」



まさか…弾く瞬間に剣を引いて大勢を崩させた後に、すぐさま首を狩りにくるとは…「上半身を狙われた時は…まぁ、取り敢えず転がっとけ」という師匠の教えが無ければ死んでいたな。



「…会話が出来るのなら、お互い話し合いをするべきではないか?」



『話し合い…?くふふっ、本気で言っているのか?』



「ああ、少なくとも私達は同じ言葉を使っている…ならばーーー」




『ーーー駄目だ』




予備動作すら認識出来ない程の高速の突きを、ヴェスタは勘を頼りに回避する。



『駄目だダメだ、純粋であまりにも単純な君は…ここで死んだほうがいい…』



「何を言って…っ!?」



再度振るわれた剣を防ぎながら、ヴェスタは説得しようと試みる。








言葉が通じるから、何だと言うのだ…どれだけ言葉を並べようとも、邪な者達には何の意味も持たないというのに…



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