第98話 救世主1
なんかおもしろいこと言おうと思ったけど、文字変換予測が見えないからすごく書きづらいっす…(‘’)
アンデッドに襲撃されてから数日後、ヴェスタはまだアリシアと共にいた。
「ヴェスタ様、大丈夫ですか?顔色が悪いですよ?」
「いや、問題ない…少し寝不足なだけだ」
あれから毎晩アンデッド達が襲撃してきており、昼夜逆転とまではいかないながらも生活リズムがズレてきていた。そのせいで、最近はヴェスタの体調があまり良くない。
しかし、ヴェスタはアリシアを心配させないように、身体に力を入れ直して笑みを見せる。近くの街まで向かえば大きな砦があるためここまで苦労しなくていいのだが、それが出来ない理由があった。
「すみません…私のせいで」
「…いいや、謝らなくていい。君が悪いわけじゃないだろう?」
「ーーーっ…はい…」
アリシアはとある国にある普通の村の娘だったらしい。しかし、とある日に事件が起こったことでアリシアの瞳が特別なものだと分かったのだ。
その日から、村人達はアリシアを聖女として崇めるようになったのだが、それでもアリシアは彼らに今までと同じように接して欲しいと願い、家族のように過ごしていた。
だが、その話が商人伝いに広がり、遂には国王の耳にまで届いてしまった。
国王はアリシアを引き渡すようにと村に伝えたが、アリシアと村人達はもはや家族同然であり、村から離れる事を拒否した。
それを知った国王は腹を立てるが、正当な理由無しでは連れてくるのは難しいと考え、保護する名目として国王は盗賊を装った騎士達を村に向かわせたのだ。
その事を見たアリシアは、村人達に自分を差し出すよう説得したが、誰一人として首を縦に振らなかった。当時の国王の悪い噂は辺境の村に届くほどであった。
彼らにとってアリシアは聖女であり、命の恩人であり、大事な家族なのだ。それをわざわざ不穏な所へ渡すようなことなど…村人達にはとてもではないが出来る筈が無かった。
その日から、アリシアは小さな教会で祈り続けた。
『私はどうなっても構いません』
『ですが、彼らは関係ありません…どうかーーー』
『どうか、彼らを…私の家族を助けてください』
それと同時に、アリシアは何度も彼らが助かる道を探していた。だが、どれだけ見ても彼らが騎士達の手によって無惨に殺され、村は火に包まれ血に染まる光景しか映し出さなかった。
………
……
…
…雪が降り積もった山を登る一人の女性がいた。
顔はフードで隠れており、表情を伺う事は出来ない。だが、フードの隙間からピンク色の髪が見えるためかろうじて髪の色を知ることができる。
「…あそこ?」
山頂に辿り着き、少し周囲を見渡した女性はとある村に視線を向けた…
…誰とは言わないけど、イキリクソガキ少女を躾()してお嫁さんにした人です。




