表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で【天職:プレイヤー】やってます!  作者: フユルト
第六章〜:機械と悪夢と暗闇
100/216

第95話 愚者と道化3

それは、アリシアと夕食をとっていた時のことだった…



「…」



「勇者様、どうかしましたか?」



ふと、ヴェスタがスープを掬っていた手を止めて窓の外を見つめているのに気付き、アリシアは疑問を口にする。



「…ッ!!」



ヴェスタは聖剣の収まった鞘を手に取り、掛けられた鍵を人差し指で軽く弾いて解錠し、押し破るようにして窓から暗闇へ躍り出た。それに気付いたとあるもの(・・・・・)は急いで駆け出した。



「逃がすかッ!!【ホーリーショット】!!」



ヴェスタのかざした手の魔法陣から白い杭が射出され、逃げ出したものへ深く突き刺さった。そして、倒れたそれに触れたことでヴェスタはとある確信に至った。ちょうどそこへ、アリシアが追いついた。



「勇者様…?何故ウサギ(・・・)を狩ったのですか?食料にはまだ余裕が…」



「アリシア、触れてみてくれ」



アリシアは不思議に思いながらも、そのウサギに触れ…すぐに違和感を覚えた。



「勇者様、これ…凄く冷たいです…」



そうなのだ、ヴェスタがつい先程その命を刈ったばかりのはずなのにも関わらず、その体は酷く冷えていた。



「おかしいだろう?しかもこのウサギ…夕方に差し掛かった頃くらいから、この窓の外からずっと私達を見ていたんだ」



「それは…つまり」



「…あぁ、真意は分からないが、どうやら私達を監視している者がいるらしい」



………


……




それは声を出すこともなく、ただ骨の玉座で頬杖をついていた。



『…』



それは数多の怨念を受け、この世に誕生した死を司る魔物…ネクロマンサー。



ネクロマンサーは、偵察に放っていたウサギを介して、ようやく人類種を見つけることが出来た。その目的は手駒を増やすことだった。



現在、ネクロマンサーの使える駒は小型動物、ゴブリン、オーク、自らを生み出した人類種の死体だ。そして、オークとゴブリンはある程度生きた物を飼っている。それは、手駒を量産するためだ。



しかし、ゴブリンやオークには雌個体が存在しない。その理由は現在も論争が巻き起こっているが、未だ解明されていない。だが、他種族の雌を利用して繁殖する性質があり、そしてたった2〜3週間程度で増える。



さらに、その生まれた個体は親のスキルをある程度受け継いで生まれてくる。そのため、母体はある程度力のある者を探していた時、森の中にいた2人を見つけた。



一人は歴戦の闘志を放っており、母体にするには格別であった。だが、ネクロマンサーにはもう片方の少女に注目していた。その少女からは強者のオーラは感じない…しかし、その瞳に異様な魔力が宿っていた。



ネクロマンサーはその場所を把握し、自身の手駒を向かわせた…







実際、ゴブリンやオークなどに雌個体がいないのは、世界に蓄積した悪意が『他者への侵略、略奪欲』から発生した魔物だからです。


まぁ、ヴェスタちゃんの世界ではそれを確かめる方法がないんですけどね(´・ω・`)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ