視線。
短いお話ですが、グロテスクなシーンがございます。お気をつけくださいませ。
「…まただ。」
また誰かに見られている。
バッ!
後ろを振り返る。
誰もいない。
「ふぅ。またか…。」
ゆっくり前に向き直る。
目の前が真っ暗になる。
「は?え、なんで?」
何度かした瞬きの間にパックリと紅い切れ目が開いていくのを見た。
「いや、いやいや!え、何コレ?」
次の瞬間。
目の前は真っ赤に染まる。
パクンッ。
ズルズルッ
グシャ……クチャクチャ…バキッ!
ゴキ、ゴリゴリ…グチャグチャ…
モグモグ……ゴックン。
プハァ。
『…ご馳走さん。』
ヒタッ…ヒタッ…ヒタッ…
ギィー…バタン。
…誰だったんでしょうね。
絶対に出会いたくないな。
今、横で一緒に読んでたりして。