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episode 5 Brain Storming / 迷走する探偵

覚えてくださっている方もいないかもしれませんが、細々と執筆させていただいております…

ユリアの家を去り、早速調査を開始する。まず、彼女の父がどこへ行ったのかを把握する必要があった。


「さて、奴の所へ行ってユリアの父の事を訊くとするか…。」


目指すところはユリアの父と揉めていたと言う、あの小太りの元だ。来た道を戻り、ギルドへとたどり着くまでそこそこ時間がかかった。道中、何を訊くかを考えながら歩き続けた。

先程も目の当たりにしたギルドの入り口に入ると目当ての人物は休憩をしていたようで大きなカップに入れたコーヒーを飲んでいた。


「貴様、ここへ何をしに…?」

「何、情報収集さ。あの子から行方不明になった親父さんとお前が不仲と聴いてね。実際その辺がどうだったのか聞かせてもらえると嬉しい。」


驚きを隠せない男に対し、あくまでも冷静に問いかける。


「心配しなくとも別に疑っているわけではない。ただ、情報をもらえたらそれでいい。」

「本当だな?」

「あぁ。今のところは、だがな…。」

「ちっ、本当に不愉快な奴だ…。」


悪態をつきながらも男はユリアの父について詳細に話し始めた。漏らさず聞き取り、記憶に刻み込んだ。メモが出来れば御の字だが生憎書くものはなかった。


あの男から一通り聞き出し、次の場所へ向かうべくギルドを離れると、たまたま馬車とすれ違った。目的地が同じなので乗せてもらえないか交渉してみたところ、「構わないさ」と快い言葉が返ってきた。車に比べれば遅すぎるが、ろくな移動手段の無いこの状況ではこれだけでも御の字だ。


目的地へ着くまで馬車に揺られながら、私の頭の中では嵐が渦巻いていた。小太りの情報によれば、ユリアの父と仲が悪かったのは確かだがそれはどうも単なる小太りの嫉妬という問題でもなかったらしい。ユリアの父と関係が悪化したのはつい最近のことでむしろ以前はビジネスにおける相棒だったそうだ。どんなものかは知らなかったようだが、ユリアの父が何やら独りで『新しいビジネス』を始めていたのが揉めるきっかけだったらしい。そして彼が近隣の漁村であるペスカドール村へ向かっていたのが、小太りが知るなかで彼に関する最後の記憶だった。この事件の裏には何かある、そう感じずにはいられなかった。

考えて込んでいると、突如馬車の揺らぎが収まる。


「考え事をしながらだと辿り着くのも早く感じるな…。」


あれこれと考えているうちに目的地のペスカドール村に辿り着いたようだ。恐らく、ここにも事件の鍵が数多く眠っているだろう。


「今度はどこから調べるとするかな…」


ここには少なからず手がかりがあるはずだ、その確信を胸に更なる調査を行う。

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