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君の心に僕はいない。だけど僕の中には君がいる。〜君と過ごした全ての日々〜

作者: わらじ

今回は前の作品の長編バージョンとして書かせてもらいました。この話はとても悲しくとても綺麗な青春です!

僕の中には君がいる。だけど君の心に僕はいない。僕は思う。君と初めて会ったのは、小学校のころだ。最初は僕の中にも君はいなかった。瞳にもいなかった。だけど小学6年の頃君は僕の中にいた。きずいたら君はいた。僕がくだらないことを言うといつも君は笑ってた。その時から僕は君に恋をした。初めての恋だった。君のことを思うたび胸が苦しくなった。君を僕のものにしたいと思った。違う男子と喋っているのを見ると胸が苦しくなった。僕はとても臆病だ。そのせいで学校では君と話すことが出来ない。出来るのは君を見ることぐらいだ。でも君のの瞳に僕はうつらない。でもケータイでなら話せた。僕は君にケータイで、メールをした。

「僕と喋りませんか?」

君に嫌がられるんじゃないか。キモがられるんじゃないか。いっぱいいっぱい不安になった。君から返事がきたけどすぐには見れなかった。君から返事がきて10分ぐらいたってやっと見れた。

「いいよ!学校だとそんなに喋らないもんね!タメ口にしてね!」

僕は嬉しかった。心がムズムズした。その時は君がどう思っているのかは、気にならなかった。それから毎日毎日君とたくさん話した。学校が始まる前にはおはようと、メールを送り。学校が終わればお疲れって送った。そして寝る前はおやすみ、と送った。そして話せば話すほど僕の中に君が溢れた。君の中には僕はいないだろうけど。

小学6年の三学期。やっと君と学校で話せるようになった。君と話している時はとても幸せだった。ケータイの画面ごしの会話とは、まったくちがかった。そして学校で話している時だけは君の瞳に僕がいた。あともうちょっとで中学生になる。小学校では君と同じクラスだったから良かったけど、中学校ではどーなるか心配だった。そして小学校の卒業式の後僕は君にメールをした。

「中学にはいってもこうやって毎日メールできる?」

「もちろんだよ!」

君からの返事はとても嬉しかった。まだ僕と話してくれる、そう思ったらもっと君のことが好きになった。

中学校にはいった。僕は1組で君は2組だった。君との距離が離れた気がしてとても心配だった。だってほかの学校からも人はくる。もしかしたら君がとられてしまうかもしれないと思った。毎日毎日楽しかったメールのやりとりがなぜかとても心配で心配でしょうがなかった。だからためしに僕は君にきいた。

「ねーねーほかの学校から新しい人がいっぱいきたけど好きな人とか出来た?」

「できないよー君はどうなの?」

君からの突然の問に焦った。まさか自分が聞かれるとは思っていなかった。ここで君のことが好きと言えたらどれだけいいだろう。だけど僕は。

「いないよ」

そう答えた。

中学生になってから2ヶ月ぐらいしたころだ。僕は君に勇気をだして言った。

「実はさ僕君のことが好きなんだ。」

メールだったけどとても重い言葉だった。胸が張り裂けそうだった。

君から返事がきた。

「そうなの?嬉しいけどごめんね。実はずっと言ってなかったけど私彼氏が出来たの。」

頭が真っ白になった。今まで君は一言も僕にそんなことを話してなかった。君の瞳に僕がうつっていたと思ったのは間違いだった。

「じゃあこれからこおやってメール送るのやめるね」

僕は言った。けど君からの返事は予想とちがかった。

「え、別にいいよ!これからも話そ!」

僕はもっと胸が苦しくなった。

だけど僕は君と話し続けた。胸が苦しくて張り裂けそうになりながらまた前と同じように話し続けた。悲しいと思った。けど君とまだ話していられると思うと少し気が楽になった。

一年生の二学期始まりのことだ。とても嬉しいことを噂できいた。君が彼氏と別れたときいた。僕は気になってすぐに君にメールした。

「ねーねー今日聞いたんだけど別れたの?」

「うん、」

君の返事はいつもより暗かった。だけど僕はそれを気にせず無意識にメールを送った。

「僕と付き合おう!」

自分でも驚いた。僕は君を慰めようと思った。けど僕が君に送った言葉は慰めの言葉ではなく告白の言葉だった。君からの言葉はシンプルだった。

「ごめん」

振られたのは2回目だった。だけど僕はここでやめちゃいけないと思った。

「じゃあ好きになったら付き合ってよ!僕はこれから君が僕のことを好きになるようにするから!」

「わかった。」

それから僕は今まで以上に喋った。そして前まで伝えていなかった言葉も伝えた。

「可愛いよ!天然なところがすごい可愛い!」

「そんなことない!」

君は恥ずかしがっていた。君が心の中で何を思っているかはわからないけど僕は僕の瞳にうつる君を信じようと思った。そして僕の中にはあって当たり前のように君がいた。ある日僕の女友達に言われた。

「一緒に帰れるように言ってあげようか?」

僕は何も考えず反射てきに答えた。

「頼む!」

そしてその日の帰りから君と帰れるようになった。2人きりではなかったけど。いつも何も考えずに歩いていた道がとても明るく見えた。野に咲く西洋たんぽぽでさえ綺麗に見えた。僕は君と友達が話をしているのを聞きながら後ろを歩くだけだったけどとても楽しかった。そしてたまに君と2人だけで帰る時があった。その時は本当に心のそこから飛び跳ねたくなった。帰り道やケータイでたくさん君と話した。とてもとても充実した毎日だった。そして二学期の後半のことだ。地域のお祭りにいつも一緒に帰っているメンバーと帰ることになった。女子3人に男2人のメンバーだ。

ついに明日お祭りだ。僕は決意した事がある。明日僕は君に告白する。君と帰って、メールをして、それだけでも十分だった。だけど心の中には君を自分のものにしたいと思う自分がいた。だから明日君に告白する。告白する言葉をたくさんたくさん考えた。そして1人でたくさん練習した。

「今までずっと好きでした。絶対に幸せにするので付き合ってください。」

言葉はこれにきまった。

ついに今日がきた。君に僕の言葉を伝える日。いつ話そうかは一切決めていなかった。みんなで屋台を回った。その時は男の友達としか喋ってなかったから君とは話せなかった。もう少しで花火が打ち上げられてお祭りが終わってしまう。心の中ではもう諦めていた。結局勇気がなかった。

花火が夜空に咲く。いつの間にか僕は君の隣にいた。花火をみやげる君の横顔はとても綺麗だった。

「僕と付き合ってくれませんか」

不意にでたその言葉ば考えていたものとは違ったけど、伝えたいことをしっかりと伝えていた。

夜空に咲く花の光にてらされた君の顔がこちらをむく。

「はい」

君からの返事はとてもシンプルでとても嬉しかった。その時君の瞳に僕がうつった。

やっと僕は君と付き合うことが出来た。君の心の中に今までなかった僕の場所が出来たと思った。付き合ってからは毎日2人だけで帰った。とても短い時間だったけどとても幸せな時間だった。僕は臆病だけど臆病なりに頑張ろうと思った。

「手つながない?」

勇気をだして言った。何も言わずに手を握ってもいいとは思ったがもし君が嫌がったらと思ったら手がでなかった。

「だめ。」

君はこちらをむかずにそう言った。

「何で?」

僕は不安になって聞いてみたそしたら君は

「恥ずかしいから」

とても恥ずかしそうにそう言った。今すぐにでも抱きつきたくなった。まぁ臆病な僕にそんなことは出来ないけど。

「わかった。じゃあまた今度つないでくれる?」

「うん。また今度」

そう言って僕達はまた歩きだした。

ある日のことだ。いつも通り君とメールをしてたときいきなり君から思いがけない提案がきた。

「今度家で遊ばない?」

僕は心臓がとまるかと思った。だけど僕は落ち着いて返事を送った。

「二人で?」

「当たり前じゃん!」

今度こそ心臓がとまった。二人で遊べるなんて思っても見なかった。

胸が高鳴った。君と二人で遊べるそう思ったら心の中にいる君がいつも以上に輝いて僕の奥の方まではいってきた。

「いつ遊ぶの?」

「明日でどう?」

「わかった」

明日遊ぶことに決定した。明日遊ぶとなるといてもたってもいられなくなった。とりあえず君の好きなお菓子を持っていこうと思い。コンビニに走った。

ついに遊ぶ日がやってきた。君の家までは僕の家から歩いて15分自転車で10分くらいの場所にあった。でも今回にかぎっては自転車で5分だった。君の家の前まできた。とりあえずケータイで鼻毛がでてないかなど確認して、くさくないか臭いを嗅いだ。君の家の前まできて3分たってからやっと君の家のインターホンを鳴らした。

「はーーーい」

君の声がする。僕の大好きな声でとても癒される声だ。だけど今日は緊張で癒されるどころじゃなかった。

「はいっていいよ!私の部屋であそぼ!」

「うん」

君の部屋に初めてはいった。その中は僕が大好きな君の匂いがした。とても君らしい部屋だった。大きな人形に小さい人形、ピンク色の可愛いクッションなどがあった。

「そんなにジロジロ見ないで!恥ずかしいから!」

君がそう言った。さっきは緊張していてしっかり見ていなかったけど君の私服はとても可愛く綺麗だった。

「うん。あ、これお菓子!」

「おお!私の好きなやつじゃん!ありがとう!」

そしてから二人で部屋に座った。だけど僕はここで1番重要なことを思いだした。何をして遊べばいいんだろうか。まず重要なそこを考えとくべきだったととても後悔した。そしたら君が僕の隣にピッタリとくっついていつもより可愛く綺麗な顔で僕に言った。

「ぎゅ〜ってしていい?」

僕の心は君の銃で撃ち抜かれた。そして君の顔はとても優しくて、君の瞳に僕がしっかりとうつっていた。男だったらここで何も言わずに抱きしめるべきだったんだろうけど僕には出来なかった。ただ君の問に答えを返すことしか出来なかった。

「いいよ」

君はちょっと不満そうな顔を一瞬したけどすぐさっきの顔に戻って僕におもいっきり抱きついてきた。とてもいい感触だった。いつも君と一緒にいるだけでは感じられない君の体の柔らかさ、匂い、髪の毛の黒さ、髪の毛のサラサラ感、いろいろなものが僕の中にはいってきた。僕は君のことで心がいっぱいにみたされた。もうこれ以上はいらないくらいみたされた。

君ちょっとたったら顔をあげた。そして僕のほっぺにキスをした。そして君はとても幸せそうに笑った。僕は反射てきにそのまま君の顔に顔を近ずかして君の唇にキスをした。とても柔らかかった。君の事以外は考えられなかった。そして君の中にはたしかに僕がいた。

「もう1回ちゅーして。」

君がそう言ってこっちに顔をむけた。僕はすぐ君の唇にキスをした。とても長く。そして自分でも自分を制御出来なくなってつい君の口の中に舌をいれてしまった。そしたら君は

「エッチ」

そう一言言ってもう1回キスをしてきた。そしてもう1度君の口の中に舌をいれた。初めてしたキスはとても心地のいいキスだった。

君と初めて遊んでから一ヶ月以上たった。あれから何回も何回も君と遊び、何回何回もハグをしてキスをした。だけど僕はそれ以上のことを出来なかった。君に絶対に嫌われたくないと思ったからだ。そして次第に君のことを思いすぎて、キスは愚かハグすら自分から出来なくなっていた。僕はやっぱり臆病だった。君が今なにをしてほしいかはわかっていた、だけどどーしても出来なかった。

ある日のことだ。それは君と付き合って1年目になる4日前のことだった。その言葉は唐突に送られてきた。

「友達にもどろ?」

あぁ。ついに言われてしまった。心の中では君が不満をもっていることにきずいていた、だけど僕はそれにきずかないフリをしていた。君からの言葉はたしかに唐突ではあったけど言われて当然の言葉だった。

「わかった。君が戻りたいなら戻る。」

「じゃあもどろ」

それから君とは一切話さなくなった。学校の廊下ですれ違って君と目があってももう君の瞳に僕はうつってなかった。それから何度も君を諦めようとした。だけど僕の中には君がとっても力強く存在感をはなっていた。どんなに忘れようとしても君からでてくる思い出はどれもこれもとても楽しいものだった。

あれから3ヶ月たった。僕達は3年生になった。また君とは違うクラスだった。そして君とも少しづつだけどメールをまたするようになった。友達としてだけど。

君の心には僕はいない。それはどんなに頑張ってももう変えることの出来ないことだった。だけどもう一つ変えられないものがあった。それは僕の中には君がいるってことだ。

君の心に僕はいない。だけど僕の中には君がいる。


読んでいただきありがとうございます。そのうちその後と、君目線からの作品を作ろうと思います。見たい方がいましたらコメントお願いします!

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