エルモ・アントーニの報告書
十三章(その5)、エルモ・アントーニの報告書
組織『ルシフェリオ・ダテン』について
第十五次報告 記・エルモ・アントーニ
(本名:ダニエル・アンフォッシ補佐官)
組織の運営に携わる人物との接触、会話に成功。組織が寄付だけでなく独自の手法で資金を生み出していることを確認。その多くが優秀な組織員の働きによるものである。具体的には薬草や穀物の栽培と販売、魔石鉱山の所有による利益、魔物討伐による報酬など、組織員が積極的に金を稼ぎ、組織の運営に役立てている模様。魔石鉱山とは、魔物の化石が多く産出する場所のことである。採掘することで魔石を得ることが出来る仕組みとなっている。魔物討伐は、魔導師ギルドを介することなく直接この『ルシフェリオ・ダテン』に依頼されるもの。ギルドに比べ、依頼主から多額の報酬を受け取っている。
組織幹部の詳細はいまだ知れず。今後の報告を待たれたし。
アンフォッシ補佐官は、この報告を最後に消息を絶った。ピットエット魔導師ギルドは、諜報に優れていた補佐官の失踪を危機的に捉え、同派のギルドに協力を要請。しかし情報の漏洩を防ぐ為、大々的な会議は開かれず。現在、ギルド“ロンメル派”は作戦を遂行中である。
ピットエット魔導師ギルド マスター代行 ラウロ・ギウス




