(23) 料理の腕 ○兄の場合
ssです。かなり雰囲気が違います!
「よっし!今日は俺が作るぞ」
「・・・・・・」
じゅんは胡乱げな目線で兄を見つめる。ゆうすけはその視線をものともせずに包丁を構えた。光に反射する包丁の刃がいやに危なく見える。
「えーっと、まずは包丁で・・・」
適当な具材を取り切り出した。が、その手つきはよろよろとして危ない。
「うおっ!?」
切ろうと力を入れた途端に、具材が包丁から逃げるように滑った。
「滑るしっ!」
具材が滑った先で切ろうとしてまた具材が滑る。
「な、な、な!何!?何で!?切れねぇんだけど!」
漸く捕まえた具材に包丁を突き立てる事に成功したが、今度はそのまま動かなくなってしまった。
「くっそ~!押して駄目なら、引いてみ・・・っ」
「兄さん!あぶな・・・」
「ろ!・・・ぉお!抜けた。って、こっち来るっ!?」
力任せに引き抜いた包丁が制御下から外れ、兄の方へ飛んだ。
「兄さん・・・」
「ああぁ、びっくりした・・・。じゅん、助かったよ」
手からすっぽ抜けた包丁を危なげなく捕まえた弟に冷たい目で睨まれながらも、兄は気が抜けた声で礼を言った。
「もう止めて。台所汚れるから(兄さんの血で)」
「うぅ。分かった・・・」
副音声付きで退場を宣言され、兄は項垂れた。
ゆ「なぁ~、じゅんってばどうして兄ちゃんより料理うまいんだぁ?」
じ「反面教師」
ゆ「え、誰の?母さんも父さんもそんなに下手じゃ無いよね?」
じ「兄さん」
ゆ「えぇ~。俺そんな下手じゃ無いよ~、見てろ、久々に作ってやる!」
じ「・・・・・・(やらかしそうだから監視しよう)」
きっとこんな経緯で料理することになったんでしょう! By.作者
読んでいただきありがとうございます!




