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ノート

登場キャラ‐三馬鹿3以外

目線‐主人公

「なあ蓮ノート見して」

「思い出せ」

「あ、やめとくわ。 ってわけで藤野ノート見せて」

…ノートに何があったの?

「えー、いいけど…。つか何を思い出したの?三谷も貸したげればいいのに」

「貸した後で文句言われたくねえ」

「蓮のノート適当すぎてほとんど訳が分からない」

え、なんか意外。きっちりしてそうなタイプに見えるのに…。

「普段は健一に借りてるんだが残念なことに今日風邪で休みだと」

あー原田君…。絶対きれいに書かれてるよね…。

「あー、いいや。ハイ。すぐ返してよ」

「おー。ありがとな」

「…ねえ、三谷君のノートそんな適当なの?…ちょっと見てみたいというか…」

「物理化学のなら今あるけど。見せてもいいが引くなよ」

「あ、うん…。ありがとう。…今持ってたんだ…」

「次の時間理科室だからな。早めに返してくれよ」

表紙とかはきれいに書いてあるけどな…。  開いてみる。


「うわー…」

まず、黒板に書かれたことは全部シャーペンで写してある。色ペンは持ってないのかな…。

次に、周りのラクガキの量が多すぎる。文字も絵も表もなんでもアリだし…。しかも絵も字も上手だからさらに残念な感じがする。さっきあった物理の岡崎先生の絵なんか一発で分かる位に特徴を捉えていた。でもノートのページいっぱいに描くのはどうなんだろう…。後は妙に難しい熟語ばっかりのしりとりとか…。 …、

「ねえ、この表なに? 『えー』とか『~であるから』とか色々並んでるけど…」

「ああ、科学の方の先生の口癖何が一番多かったかって調べてみた。『で』ってのが一番多かったな。次が『あー』で」

「…授業中どんだけ暇なの? なんでそれでテストとかあんなできんの? 何?天才?」

「いや天才とかそうそういるもんじゃないだろ…。前ちょっとだけ真面目にノートとったことあったがすげぇつまらなさすぎてすぐ駄目になった。むしろなんでみんなまじめにノートとれるんだ?」

「え!? 普通できるでしょ…」

「俺のがまだマシだな…」

「ちゃんとしっかり授業聞いてれば暇にはならないよ普通は」

「うーわ全否定…。 ああそういやそろそろ時間まずいから行くわ。ノート返して」

「…うん。ラクガキ位は我慢した方が良いと思うよ?成績とかにも響くだろうし…」

「じゃあ落書き専用のノートでも用意するわ。アドバイスどうも」

そういって三谷君は走って行った。授業が始まるまでもう1分もないけど間に合うのかな…。


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