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喧嘩

登場キャラ‐主人公・三馬鹿2・3

目線‐主人公

「あ。リカちゃん。お早う」

登校中原田君に会った。 それはいいんだけど、これまで1回も登校中原田君に会ったことはない。というより、登校ルートが違う。出会うことがあっても学校のすぐそばの歩道橋からしかありえない気がする。

「おはよう…、なんでこっちの道に?」

「ああ、…うん。その…あいつの顔も見たくない、というか…」 何があった。

「あいつって?私の知ってる人? なんかあったの?」

「…順を追って話そう」

話してくれる気にはなってくれたみたいだけど、結構面倒な話なんだろうか…、口調的に。

「昨日レンと昔のことについてで喧嘩して殴り合いまで発展した挙句解決できずに解散になったから気まずい」

 結構簡単な話だった。っていうかすごい分かりやすかった。 そういうことは女子でもたまにあるから結構共感できる気がする。殴り合いにはなったことないけど…。

「あー…うん、あるよね、そういうこと」

「なんかこうふとした瞬間に怒りが再燃してきて睡眠時間が…。 …あの野郎」

…ふざけた言い方をしてるけど顔が怖い。かなり怒ってるよね…。

「…昔の事って?」

「…そこを聞くかー…。 中学校の時親友だったミズキっていうやつがいて、そいつ途中で転校したんだよ。んで、そいつの連絡先を俺は知らなかったんだけどレンは知っててさぁ。なんで教えてくんなかったんだって話で喧嘩に」

「それは…」

三谷君は知ってたっていうことは、本人に教えてもらったんだろうと思う。原田君は教えてもらわなかったのかな…。原田君の気持ちも分からなくはないけど、三谷君というよりはそのミズキって人が悪い気がする。

「…まあさぁ、おれもそん時はミズキと喧嘩というか、かなり仲違いっぽい感じになってたから仕方ないんだろうけどね…。それでも知ってるってことは言っといて欲しかったというか…」

「あぁー、それは確かに」

「…あああもう学校着いちゃったし…。どうしようレンさぼってたらいいのに…」

確かにもう校門も通ってしまい昇降口の前だった。 …もう引き返せないから頑張れ。

「…あ、染谷さんおはよう」

うわあ、三谷君来ちゃったよ。しかも原田君に挨拶してない…。こっちも怒ってるかなー…。

「…よう、レン」

「…おー、おはよう」

「……昨日はゴメン」

おお、原田君言った! 頑張れ!

「…ああ、うん、こっちこそ悪い。ただ、首を絞めるのはリアルに危険だから気をつけろよ。あんとき気絶しそうになったからな?」

「…いや、アレはそっちがみぞおち殴ってきたもんだからついかっとなって…。痛いからね?一瞬呼吸できないからね?」

…お互いに結構えぐいことしてる…。 痛いよ聞いてるだけでも。危ないよ…。

「ああ、そういや。 リカちゃん、仲直りできたっぽい。 ありがとね!」

「いや、私は何もしてないよ」

2人、基本は仲いいんだなー…。 私も香織ちゃんとあの位仲良くなれてるといいなー…。

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