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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

悪徳貴族の成損ない 〜ヒューリ・エンバスの屈辱〜

『ヒューリ・エンバス』彼は天才だった。あらゆることにおいて群を抜き、わずか11歳で誰からも期待され、それらに応えてきた。
そんな彼の中身は傲慢で満たされていた。
この国の王となり世界すら手中に収めようと、あまりにも大きな野望を抱いていた。

本来であればその道を辿り、悪徳貴族として黒い華を咲かせ、そして散る事になっていただろう。
だがそうはならなかった。


ある日、彼に耐え難い運命が下される。
12歳の年に行われる『信託の儀式』そこで得られるはずの『称号』それを表す紋章が彼には授けられなかった。
代わりに得たのは自分が何者にもならずに、魔族に捨て駒にされ、何もなし得ず朽ちる未来のみ。

だが、その耐え難い未来の光景は、味わうはずのなかった屈辱と共に、本来開くはずのなかった彼の才能を開花させた。

その才能はあまりにも強すぎ、また、内側に潜む感情も強すぎた。


国の『影』呼ばれる秘匿部隊に入り、国を裏から牛耳ることを目指してみても、その傲慢さと激情が仇となりこれまた失敗に終わる。

他にも悪徳…というにはあまりにも派手で単純な思考回路がその道すらも歩ませない。



彼にとっては、
死ぬ運命も、
『紋無』と蔑まれる事も、
王女との婚約解消も、
全てが『屈辱』だった。

彼の頭の中にあるのは『舐められないこと』『この屈辱を晴らすこと』のみだった。
ならば、周りに目にものを見せるしかない。


歩むはずだったその覇道を、なんども目指すが、なぜかその道は遠のくばかり。

その屈辱が傲慢な感情を反転させる。
死物狂いで努力に浸り、負けるたびに発狂寸前、敵わないと知るたびに激情に呑まれる。


そんな彼の落ち着きも冷静さも、カケラもないただただ屈辱を晴らすための地獄の道のりが切り開かれる。
プロローグ 初めての屈辱
2025/09/20 17:10
紋無の英雄
2025/09/20 21:00
才能の強制開花
2025/09/21 14:43
英雄への一歩
2025/09/21 21:34
王国の影
2025/09/22 11:01
恋の耽溺
2025/09/22 17:13
鍛錬の日々
2025/09/23 18:06
女難の相
2025/09/24 12:00
客人へのもてなし
2025/09/25 11:50
森での策謀
2025/09/26 19:41
森での戦慄
2025/09/27 17:39
王女と父の思惑
2025/09/28 17:08
学園への入学
2025/09/29 22:34
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