【ラーメンとライトノベルの共通性Ⅱ】
続けましょう。
斯くして、『偽物のフレーム』とはいえ
日本の飲食界に表れた「ラーメン」ですが、
1985年以降、徐々に『初期のブーム』のようなモノが起こり、
「あるメニュー」にスポットが当たり人気を博すようになります。
ソレは流行った時系列順に書きますが、
「みそラーメン」「みそバターラーメン」「トンコツラーメン(初期)」
そして最後は大量の豚の背脂を振りかけた「背脂ラーメン」です。
ラーメンに興味が無い人でも解ると想いますがどれも
【非常に味が濃く解り易い】構成です。
『麺料理』としての完成度が高いとか味のバランスがどうとか
心を打つとか【関係ありません】
某有名グルメ漫画じゃ酷評されるようなメニューですが
コレが【大衆の好み】だったんです。
そしてそのブームの「恩恵」に預かろうと『他の店』も
同じラーメンを【真似】しました。
恥も外聞もプライドもありません、
【儲かりゃそれで良い】んです。
別に【悪い事】をしてるわけではないですから
批難も批判もするつもりは無いです。
『流行りに迎合する』というのは『商売』の基本でしょう。
そしてコレと【同じ事】が2000年代の「ライトノベル」でも起こります。
御存知【萌えブーム】です。
【女キャラのいないライトノベル】など皆無だったですし、
ソレは『今』でも全く同じでしょう。
頼みもしない『エロシーン』がどの作品にも毎巻必ず添えられていたのは
先述のラーメンに【脂が大量にブチ込まれていた】のと同じ、
その方が【ウケる】んです。金になるんです。
そもそも客は『ラーメン如き』に【そんな大きな期待】はしていません。
一流の『本格中華料理』ではないのですから、
一部旨味が強烈なら、
【あんまりうるさいことは言わない】のです。
コレは「ライトノベル」も同じで、
以前ワタシが創作には
『キャラクター』『ストーリー』『世界観』が大事だとは云いましたが、
実際は『萌えキャラの表紙』があれば
【読者はそれで満足】していました。
幾ら上記の全てが【破綻】していると云っても暖簾に腕押し、
何なら罵詈雑言並べて『叩かれ』ました……('A`)