【物事の本質】
はいどうもこんにちは。
「ライトノベル」が中高生をキャラクターにして、
また「学校」を舞台にする事が多い以上
やはり【虐めの問題】は無視出来ないでしょう。
この連載でも何度か語っていますが
今回は「目先」を変えて、
『被害者側の問題』について少し考察してみようと想います。
まず最初に断って於きますが、
『問題』とは書きましたが別に被害者が【悪い】と
云っているのでは無い事をまず御了承ください。
『虐められる方が悪い』
『虐められる方にも原因がある』
という言葉はこの世で最も卑劣で唾棄すべき
【犯罪者の論理】だと考えます。
では一体何が『問題』なのかというと、
被害者は自分が『いじめに遭った』とは認識していても、
【犯罪行為に巻き込まれた】という意識は皆無か希薄だという事です。
認識の「前提」がまず間違ってるわけですから、
コレでは『問題の解決』には到底至りません。
そもそも何十年も前の、「学生時代の悪ふざけ」を
何故いつまでもいつまでも覚えているのですか?
苦しみが無くならず後悔と屈辱の念が絶えず忘れる事も出来ないから
【ライトノベルでその代替行動を描いてしまう】
ソレはアナタが【犯罪行為に巻き込まれたから】です。
だからソレが『心の疵』となっていつまでも消えないんです。
子供の頃に『虐待』を受けた人間が
精神に【重篤な問題】を抱えてしまうのと全く同じ。
【凶悪犯罪の現場】とは得てしてそういうモノです。
『無傷』で生還出来る方がオカシイ。
また『自分が悪いから』などと考えてしまうのもこの典型で
ソレは【犯罪の現場】で自分が行ってしまった醜態や狂態を
思い出したくないからです。
だから上記の言葉で【仕方がなかった】と一応の「折り合い」をつける。
しかし【人間の最も醜悪で卑劣な部分】が剝き出しとなるのが
【犯罪の現場】なのですから、
アナタはソレに巻き込まれた『被害者』なのですから、
そのように考えるのは間違っています。
被害者は確かに「弱い」のかも知れませんが、
別に【悪く】も【醜く】も無いのです。
そうなのはアナタを傷つけた【犯罪者】の方でしょう。
【虐めをテーマ】にした作品の場合、
この【虐め=犯罪】の図式が取れてない作家は
相当数散見されます。
自分も『虐めの被害者』だったのに、
【加害者を放置して終わり】などの
噴飯モノの作品が描けてしまうのも
この『意識』が無いからでしょう。
昨今はやや変わりつつあるようですが、
昨年の【芸能界性加害問題】を挙げるまでもなく、
『被害者が被害を訴えなければ』
【犯罪は犯罪として成立しない】のです。
少年漫画の王道が【暴力 (正義)】なのはコレが原因です。
別にワ〇ピースを揶揄するわけでもなく
ジョジョでもHUNTER×HUNTERでも全部そうです。
そうしないと【話が成り立たない】
故に【物事の本質を理解する能力】は、
作家として欠くべからぬモノと云えるでしょう。