『生きていないキャラクター』 【リクエスト】
*ラノベに限らないですが、
創作物では人間の「生活臭」はあまり描かれない傾向にあります。
どんなハンサムも剃らなければ無精髭が生えます。
風呂にも入らなければ不潔になります。
創作物のキャラは生理現象をあえて描かれていないように見受けられます。
ですが「その世界に生きている」ならば避けて通れないはずの「生活臭」
皆さんはどうお考えでしょうか?
意外に【盲点】なのではないでしょうか?
また多くの人が「そーゆーモノ」だと流している傾向も見受けられます。
ワタシもある作品で主人公が「普通の高校生」なのに、
帰宅した後ゲームも漫画も読まないのは不自然に感じました、
音楽すら聴いている描写は稀です。
にも関わらずヒロインの女の子とは部屋でイチャつき出す、
コレでは全て(自主規制)の【妄想】だと言われても弁解出来ないでしょう。
好きな漫画やゲームや音楽、或いは何か「趣味」を持っているかで
『キャラ付け』する事も可能なのに、
その描写が一事が万事コレでは魚が死んだような眼をしている
凡百の主人公と判断されても文句は言えません、
当然そのキャラには何の『魅力』も発生しません、
『親近感』が何も無いからです。
にも関わらず異世界少女に対し、
「彼女はしたり (生理現象)するのかな?」
とか書かれてもただただ気色が悪いだけです。
一体「どこに」拘ってんだ?
と作者の(自主規制)な性癖すら垣間見えてしまう
体たらくを晒す事になります……('A`)
無論その『生理現象』を事細かに描写しろ、等とは言いません。
しかしソレが【在る】という体でキャラクターは構築しないと、
『人間』ではなくただの「人形」になってしまいます。
(何の幻想か知りませんが『生理現象』が無い
異世界少女を作る人は多いですが……('A`))
酷いのになると主人公がバケモノと戦っているのに、
「一般人」だからと最終回まで血の「一滴」すら流さないような
ストーリーにすらなってしまう場合があります。
正にキャラクターに【血が通ってない】、
『生きている』と作者が認識していないからこそ起こる現象です。
『生きている』以上、例え美男美女だとしてもただ綺麗なだけでは済みません。
しかしその『相反』した要素を併せ持っているからこそ
キャラに【血肉】が生まれ深みが増し
読者の『共感』を得るのだと想います。
現実でもただ『キレイなモノだけ』を抽出して【大失敗】した例が在るでしょう。
ソレらは『共産主義』や『独裁国家』や『カルト宗教』等と呼ばれます。
創作は【イメージによる産物】ですから、
余計にその傾向は顕著になると云えるでしょう。