『安易なる覚醒』 【リクエスト】
*やたら安直に「秘められた能力とやら」が開花したり、
「隠されていた本当の力か才能とやら」が顕現するお手軽展開が多いのは、
やはり、ストレス発散を手軽にやって、
ご都合主義的なチート臭い能力出すのが流行りですか?
はいどうもこんにちは。
流行りというか、昔から「ライトノベル」の『典型』ではあります。
残りのページ数が少なくなってきて案の定『主人公はやられている』
そろそろ来るか? 来るぞ、やっぱり来た……('A`)
という具合に見事【秘められた力】が開放されて
敵はお陀仏という毎度のパターンです。
正直何十回見たか解りません、
ましてや『小説』は本のページ数で「終わり」が解るのだから
『演出』としては最悪の部類の入るでしょう。
所謂【ご都合主義】と呼ばれるモノであり、
ソレ在りきで書いていれば
ストーリーに緊張も緊迫も先への期待も生まれようがありません。
それもこれもその『覚醒』に向けた【布石】を打ってないからであり、
何の脈絡もなくいきなり出すから
ストーリーがドッちらけになるのです……('A`)
まぁ「普通の高校生」が【異次元世界の魔物】と
戦ったりする話も多々あるので
作者が何も考えてないだけの可能性もありますが。
酷いのになるとその『覚醒』のため、
途中まで全然優勢だったのにも関わらず
無理矢理【不自然に】ピンチにもっていったりするから
尚、辟易とせざる負えません。
コレならそのまま『圧勝』してしまった方が
多少のカタルシスも得られるので
なんぼかマシとも云えます。
危険・覚醒・勝利!
どこぞの少年誌のスローガンではないですが、
話が面白くないからその【逆】に行ってしまっています。
「ライトノベル」には “一度ピンチにしなければならない”
という鉄の掟でも存在するのでしょうか?
ソレが凡作を連発するマンネリズムと化していては
意味がないでしょう。
いずれにせよ現状の「ライトノベル」の発表形態は、
昔と違って『連載方式』も認められてきているのだから
【第一巻は必ず完結する】という定型も
変えていった方が良いかもしれません。
漫画のように『一巻はピンチの所』で終わり、
続きは第二巻、という形にしても
作品が面白ければ問題はない筈です。
少なくとも “安易な覚醒” による
【ご都合主義】で終わるよりはずっと良いと云えるでしょう。