【 “普通の高校生” を主人公にする弊害】
はいどうもこんにちは。
これもまた「ライトノベル」で非常に多く散見されるパターンですが、
問題なのはすぐに『世界的大戦』や【黙示録的世界観】に
主人公が巻き込まれる事です。
当然「普通の高校生」に出来る事など何もない。
だがソレでは作品にならないから
無理矢理にでもその戦いの【主軸】に絡ませようとする。
必然そのポジションは「頭脳労働」という事になるのですが
何故か【戦いの専門家】である筈の周囲のキャラクターが、
「普通の高校生」でも思いつくような『作戦 (戦略)』が考えられない。
しかも『チェスの腕が天才的』や『歴史の軍記ものを読み漁っている』
或いは【デスノート】の夜神 月のように
全国模試常にトップという“裏付け”も一切なしです。
その結果としてストーリーが『ご都合主義』の雨霰となり、
作品全体のクオリティーは著しく劣化してしまうという顛末を辿ります。
では『一体何故そうなるのか?』というと、
主人公を普通に学校に通わせているからです。
当然放課後は「家」に帰る、両親も健在、夕食もちゃんと出てきて
部屋ではヒロインとイチャつきながらたっぷり寝てる。
↑コレで『世界の命運を決する戦い』とか
最早「ギャグ」の領域でしょう。
人間が【変貌】するには堪え難い苦痛や
抗い切れない絶望が不可欠にも関らず、
最低でも学校が破壊されてクラスメートが軒並み殺されるか、
両親が惨殺されるかでもやらないと、
「普通の高校生」はいつまで経っても変わらないし
変われないのです。
兵士が「普通の学校」に通いながら【戦争】をするでしょうか?
そういう意味でもそのストーリーは【破綻】しています。
そして何より問題なのはその「普通の高校生」にしてやられるキャラクターの知能指数と精神性。
つまり『敵』が総じて【ザコ化】するのです。
何百年も何千年も生きている、
その強大な力により『神』や【悪魔】などと呼ばれる、
等と「盛れ」ば「盛る」ほど、
その滑稽さが浮き彫りにされるという結末となります……('A`)