【原作破壊のパターンとその傾向】 ~ JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN~《弐》
続けます。
前項だけの内容でも正直かなり呆れ果てた内容なのですが、
しかし話はソレだけに留まりません。
御存知の方は御存知のように、
「ジョジョ第3部」でまたディオは『復活』して悪行の限りを尽くすのであって、
そうなると自分の子孫であるホリィさんが苦しむのも大勢の人間が殺されるのも、
承太郎達の仲間が3人も死んでしまうのも、
全~部エリナさんの所為という事になってしまいます。
まぁ、こーゆー話は存外皆さんも目にした事があるんじゃないでしょうか?
所謂『善良な女性』を描く場合、
【相手が極悪人でも死にかけていたら助けてしまう】
という非常にステロタイプで偽善的で
ある種女性を侮蔑した表現なのですが
(『知性が無い』という意味で……('A`))
これまた“ある種の作家”に於いては
コレが『理想的な女性像』で、
作品の中で賛美しまくるというのもよくある特徴です。
しかし話を元に戻すと、
「死にそうだったから助けた」
等というフザけた理由が罷り通るのならば、
残りの「部」の【ラスボス全員を助けなければいけない】
という事になるので、『ジョジョという作品のストーリー』が
完全に【破綻】してしまいます。
ちなみに『七部』のヒロインのルーシーは
ラスボスの“ディオ (ディエゴ)”の命を救う所か
【トドメ】刺してますが、
ワタシはコレは荒木先生の上記作品に対する
【抗議】だったと想います。
ソレくらい【二次創作】って、『脚本』って、
原作者の意志を【蔑ろ】にして作品を【蹂躙】してしまう
結果に繋がるのです。
では『一体何故そうなるのか?』『どうして原作通りに描かないのか?』
次回はいよいよその【核心】に迫って参りましょう。
PS
書くスペースが無かったので割愛しましたが
「原作」を知らない方に云っておきますと、
『吸血鬼・ディオ』に血を吸われた人間は、
理性を失って自分の赤ん坊すら喰らってしまう
残虐非道の【屍生人】になります。
そしてその【屍生人】に血を吸われた人間も
また【屍生人】となり最終的には
救い様の無い地獄の中で【人類は滅びます】
だからソレをさせない為に
ジョナサンもツェペリさんも命を懸けてディオと戦ったのに、
メインヒロインがその【元凶を助けてしまう】
等という暴挙愚行は正しく主人公ジョナサンに対する【裏切り】でしかなく
それは『ジョジョの読者』に対する【裏切り】でもあり、
ソレ以前に【最大最悪の罪】以外の何モノでもありません。
【自分が悪だと気づいてない、悪よりもっとドス黒い悪】
という言葉が作中にも出て来るように、
そういう事は本来【敵】がやる事なんですよ……('A`)
『正義』のつもりでやってる事が【最大の悪】になってる、
「ライトノベル」ではままある現象です……('A`)