『リアル思考とエンタメ思考』
はいどうもこんにちは。
冒頭からファンの方には申し訳ありませんが、
ワタシはいま一番人気のある漫画、
「ワンピース」のキャラが【強い】と想った事がありません。
無論、作品の好悪や個人の嗜好もあると想いますが、
“何故そうなのか?”と厳密に分析してみた結果、
どうやら「ワンピース」は『プロレス』だから、
という結論に落ち着きました。
御存知で無い方に説明しておきますと、
所謂『プロレス』は【本格的な格闘技】ではなく
“格闘ショー”、言わば「子供向けのヒーローショー」を
大人向けにやってるようなモノで、
その選手それぞれの【強さ】は最初から度外視されているのです。
無論、日々筋力トレーニングを積んでいるので
「一般人」よりはプロレスラーの方が遥かに強いでしょう。
しかし純粋に【強さ】のみを追求して身体を鍛え上げた
【本格的な格闘家】には“勝てません”
現に総合格闘技の黎明期、初期の『PRIDE』のリングなどでは
多くのプロレスラーがこの【本格的な格闘家】に“血祭り”に上げられました。
(その時の現役チャンピオンが
たったの「10秒」でKOされた事も御座います……('A`))
『プロレス』とはあくまで“お客を楽しませる”のが目的で、
【強さを追求する場所】では無いのです。
「ワンピース」でも主要キャラがしょっちゅう、
“やられたり、やられそうに”なってますが、
『プロレス』でも最強の筈の「チャンピオン」が
悪役レスラーに負けたりやられたりしてるので、
この『構造』は全く同じです。
別のこの事自体を否定するものではなく、
『客 (読者)を楽しませる』というのを第一義とするなら
この「手法」は効果的でしょう。
しかしその代償として【キャラが強いと思えなくなる】
というデメリットが発生するのもまた事実なのです。
(『プロレス』はリアルで他の総合格闘家にボコボコにされます……('A`))
無論、『プロレス』には
【敢えて強くない者を強いとして見て、その想像(妄想)を楽しむ】
という「観方」がありますが万人向けではありません。
(「ジ〇イアント馬〇」や「ア〇トニオ猪〇」を
『最強』だと思って観る……('A`))
これが表題の【エンタメ思考とリアル思考】
最近の「ジャンプ作品」では本当に【強い】と想えるキャラが
『HUNTER×HUNTER』以外にいないのは、
他の作品が全て“ワンピース的”になっているからでしょう。
【一番売れている作品を参考】にするのは当たり前。
しかしソレは同時に【悪い部分】も他の作品に
『継承』されてしまうという事なのです。