『主人公の条件Ⅱ』
続けます。
ワタシが嫌いな「ラブコメ」などこの最たるモノで、
プラス、プラスでストーリーを進めて行ったら
すぐに両想いになって終わりですが、
“ぐずぐずうじうじいつまで経ってもくっつかない”
というのは前述の通り『構造的』に【ダメパターン】なのです。
だからエヴァの「アニメ版」はラブコメが入ってるから
よろしくない、と以前云いましたし、
古今のライトノベルを引っ掻き回すと
「萌えとラブコメ」が入ってない作品の方が珍しいので、
ここもまた【歴史的な構造】でダメという事になります。
現に【誰でも知っている大ヒット作】というのは
ライトノベルには一つもありません。
何度も云いますが主人公が【プラス、プラスで上がっていかない】ので、
『構造的』に出ないようになっているのです。
そして【上がらないものは下がります】
シリアスなストーリーものでは特にそうです。
『人間の身体』と一緒で鍛えないものは“弛む”んです。
「現状維持」ですら『努力』が必要なのは、
今更ワタシが語るまでもないでしょう。
その「亜流」というか『変形系』なのが、
所謂なろうの“成り上がり”モノなのですが、
最初にドン底まで落ちてそこから
【プラス、プラスで上がって行く】というのは
一応荒木先生の方法論を踏まえています。
「チートスキルでどんどんレベルアップ」なども
一応はこのカテゴリーに入るでしょう、
しかしすぐにレベルがカンストしたり
ワンパターンに陥ってしまうので
こちらは余りお勧めできません。
ともあれ、今回判明した事実は、
やはり【諸悪の根源】は「ラブコメ」だったという事でしょう。
【プラス、プラスで上がって行く】の正に『反発属性』
火に水をかけるのと同じ事。
どの作品にも正に〇〇の一つ覚えのようにこの要素が入っているのでは、
自分で作品をつまらなくしているようなモノです。
ジャンプの【大ヒット作】はほぼ全て、
この【プラス、プラスの法則】を踏まえていますし、
また同時にその作品に【ラブコメ要素は入ってません】
(『恋愛』はありますが)
そもそも「ラブコメ」自体がマニアックで
少数派或いは偏執的なジャンル、
以前の【人前で話せない】と同じで
「俺はラブコメが好きだ~!」
とか叫んでる人の傍には余り近寄りたくないでしょう……('A`)
PS
そう云えば女性作家の『恋愛モノ』は
【プラス、プラスの法則】になってますね。
男の書いたラブコメは「両想いになったら」それで終わりですが、
女性の場合は寧ろそこからが『始まり』です。
何なら【最初から恋人同士】【途中で妊娠する】【結婚した後も話が続く】
などありますから、やはり『専門家』と云った次第でしょう。