『主人公の条件』
どうもこんにちは。
ワタシが心より尊敬する『ジョジョの奇妙な冒険』の原作者、
荒木 飛呂彦先生はその著作の創作論に於いて、
【主人公は常にプラス、プラスで上がっていかなければならない】
と仰っています。
逆に“ダメなパターン”は
『主人公がいちいち悩んだり迷ったりして
留まってしまっている。
最終的には成長するが読者はうんざりする』
とも述べています。
正に、結構な数の「ラノベ主人公」はコレに当て嵌まってしまうでしょう。
また旧作“エヴァンゲリオン”以降、
やたら気弱で人間関係を恐れていて
自己の内側であれこれ思い悩む事が
「自己表現」になってしまっている
キャラクターが雨後の筍のように量産されましたが、
この傾向はより「ライトノベル」の方が顕著だったと想われます。
単純に心中でうじうじ悩んでいる所を描写すれば
【文字数が稼げる】ので、小説という表現形態では
ある意味「便利」だったのでしょう。
しかし“ダメパターン”は“ダメパターン”です。
エヴァンゲリオンの主人公以外に
その系統の『代表キャラ』がいないという時点で、
やはり【破綻】している設定なのでしょう。
エヴァが売れたのはあくまで『映像』だからです。
《続く》