『再検証【世界観】について』
「感想」の欄で【世界観と設定の違い】について教えてください
という質問を戴きました。
一応持論を交えて返答させて貰いましたが
この作品の【世界観】については
もう少し“具体的に”掘り下げても良いように想いました。
なので【ワタシの好きな世界観】を例に考察してみましょう。
コレは『映画』で例えると非常に解り易いでしょう。
ワタシはロン・ハワード監督の『ダヴィンチ・コード』
ピーター・ウェーバー監督の『ハンニバル・ライジング』の
【世界観】がとても好きで、
その『怜悧で冷たく透明な』世界観に浸りたいから
定期的に何度も作品を観直すという結果になっていると想います。
この上記の作品を仮に「スピルバーグ」が監督したら
【全く違った作品】になってしまうでしょう。
決して上記の人物を貶めるモノではなく
コレが【世界観の違い】なのです。
漫画で云うとワタシは田島 昭宇先生の
『多重人格探偵サイコ』の【世界観】が非常に好きですが、
この「原作」は大塚 英志氏の『小説』です。
でも同じキャラクター、ストーリーなのに
【全く違った作品】に仕上がっております。
コレもまた【世界観の違い】で
以前考察した『エヴァンゲリオンのアニメと漫画』にも似て、
同じタイトルでこれほどまでに【変わる】のか、
と眼から鱗の話です。
そして前者は「嫌い」で後者は『好き』になるまでに、
その【違い】は途轍もなく大きいのです。