【3つの解・その弐】
【戦争は何故起きるのか?】
二つ目の解、『誰かが儲かる』
戦争とは余りにも【純粋な消費】、国家の莫大な資産を惜しげもなく投じた
一大超事業の側面を持ちます。
兵器を造る者、売る者、領土を得る国、獲得出来る資源、その活用。
兵士、難民の食料は無論、そのインフラ、破壊と再生そこに投じられる資金。
果ては死んだ者の弔いに至るまで、余す事無く全て【金】になります。
株式投資で稼ぐ者もまた同様、眼の前で苦しんでいるのでもない限り、
己の知らぬ者がどれだけ死のうが泣き叫ぼうが人の心はさして傷みません。
戦争は闘争意欲や野心に憑りつかれた【一部の狂人】が起こすモノとは限らず、
厳然とした【経済活動】として引き起こされる場合もあります。
(【自分が安全】なんだから当たり前です)
寧ろそうなるように
世論を煽っている者達さえいるほどです。
【正義や悪】を掲げるよりもっと打算的で浅ましい、
【戦争】とは、『人の生命に値段が付けられる場所』なのです。
ソコに「感情論」や「ヒューマニズム」が入る余地はありません。
創作に於いて【戦い】を書く以上、
このような冷酷以下の、
『機械的』側面もまた知っていなければならないでしょう。




