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【シン・ライトノベルによくあるパターン:||】  作者: 沙波羅 或珂


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303/314

【戦(いくさ)の本質】





(いくさ)とは、苦しいものだ。

見も知らぬ者達を、時には女、子供さえ策略一つで、

千々(ちぢ)に引き裂き、飢え、殺す。

その者達の最後の叫びを、呪詛を、この身に(まと)

罪の意識と報復に怯えまた殺す』


()()()()()()、戦はこの上ない喜びでもある。

一つ一つ組み上げ張り巡らせた策略が、自分の思い描いた形に帰結する。

全身を貫くその愉悦……!!

己が才覚の発露は、この戦場(いくさば)にこそあるのだ……と!!』




 はいどうもこんにちは。

 病により夭逝した、悲劇の戦国武将 “竹中 半兵衛”がある作品の中で遺した言葉です。

【戦争】というモノを、これほどまで直截かつ端的に示した言葉もまた珍しいでしょう。

 紀元前の頃から



~【戦争】は最悪の【犯罪】であり、二度と起こってはならない【悲劇】である~



 ()()()そう言い続けているにも関らず未だにその業火が燃え上がっているのは、

人間の愚かさのみではなく上記の『本質』が在るからなのでしょう。

 女性の方には解りずらいかも知れません、

しかし『戦いそのもの』に惹かれる、血が騒ぐという感覚は

我々『男 (雄)』には厳然として存在するモノです。

 大多数の【戦争】は『男』によって引き起こされるモノ、

この『本質』に眼を背けてヒューマニズムを問いても

【本能的な感覚】には意味をなしません、

「暑い」や「寒い」と同じ感覚だからです。

ソレが一体()()()()()()()()()()すらも解らない。

 故に【戦い】を否定するにしろ肯定するにしろ、

上記の【二面性】或いは【天国と地獄】を知っていなければなりません。

 そうでない作品に意味は無い、寧ろ“逆効果”と云って良いでしょう。

 正義のヒーローが【悪】を「ゴ〇ゴムの~」だろうが「ヒ〇カミカグラ」であろうが

惨たらしく蹂躙する。

 それに『拍手喝采』を送る。

 ソレがそのまま【戦に於けるこの上ない喜び】なのです。


挿絵(By みてみん)






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