『明確なる虚像』
『ライトノベルの学校』に違和感、或いは
ある種の嫌悪感を抱くのはワタシだけでしょうか?
【色々あるけどなんだかんだで楽しい場所】
【女の子と恋愛が出来る場所】
として描かれるからココに意図的な欺瞞や隠蔽を感じ取るからかも知れません。
例の『旭川事件』を出すまでもなく、
ほぼ全ての学校で【虐めと言う名の犯罪行為】が行われている事は
残念ながら事実です。
【ただ罰せられてないだけ】
【ソレを裁く法律が無いだけ】
で実際に現場で行われている事は紛うこと無き犯罪です。
略奪、暴行、名誉棄損、尊厳破壊、更にはここで描けない事まで
ありとあらゆる犯罪のオンパレードと云って良いでしょう。
だから異世界モノの『ざまぁ系』や『追放系』や『ハズレスキル系』などは
全部【虐めに対する復讐】が目的となるのです。
『クラス全員が異世界に転移』という設定など正にこの為です。
こういった系統のモノを描く人、そして好む人は
過去に【虐めの被害】にあった人が多いのではないでしょうか?
逆に【虐める側】を妙に活き活きと書いている人は
昔ソッチ側だったのではないかと邪推してしまいます。
昔人気だったドラマのジャンル、
所謂『教師モノ』は昨今殆ど見なくなりました。
もう「教師」では【現実の虐め】を解決出来ないからです。
何なら学校の【隠蔽主義】に加担して加害者になっている場合すらあります。
【現実にある重大問題】を意図的に無視して
それで「学校」を描いても、
ソレは実体を伴わない『虚像』でしょう。
【世界は救うけど虐めは救わない】
ラノベ主人公が多いのは、つまりはそういう事です。