【シン・ライトノベルによくあるパターン:||】

【“性悪” とは何か？】

　はいどうもこんにちは。

　ワタシはよく【性悪説】【性悪説】と宣っていますが、

実際コレに於ける ❝性悪❞ とは一体「何」なのでしょうか？

『人間の本性は悪である』と云われてもいまいちピンとこないかもしれません。

　望んで【犯罪】を行いソレを楽しむ、という者はやはり稀であるからです。

　昔見たドラマの最終回で以下のようなモノがありました。

『大金を得た主人公がヘリコプターをチャーターし、

東京の上空から大量の紙幣をバラ撒く』

　後の結果は言わずもがな、「常識人」「良識人」然として歩いていた大衆は

一気に『豹変』し、空から降ってくる一万円札に

地獄の餓鬼のように群がる、という展開です。

　何も此処でそのような大多数の人間の『本性』を蔑みたいわけでも

嘲笑いたいわけでもありません。

　ワタシも「その場」にいたら他の者をブン〇ってでも

突如沸いた「ボーナスステージ」を堪能する事受け合いだからです。

　つまりは、コレが ❝性悪❞ なのです。

　自分でも『制御出来ない』『自覚すら出来ていない』

故にソレが【発露する場所】が生まれたら、

理性も良識も倫理観すらもあっという間に吹き飛んで

その『本性』が剝(・)き(・)出(・)し(・)になるという寸法です。

　此処で、『空から降ってくる一万札』に群(・)が(・)ら(・)な(・)い(・)為(・)には、

常に「そのような状況」を想定し、「自分が本当はど(・)う(・)動(・)き(・)た(・)い(・)か(・)？」を明確に認識し、

“その上”で理性や自制心を総動員しなければなりません。

　ソレは一朝一夕で身につくモノではないし、

当然ある種の『訓練』が必要になってきます。

　正に【性悪説】の根幹、

『たゆみない努力・修養によって ❝善の状態❞ に達する事が出来る』

というコトでしょう。

　無論、そうまでして ❝善の状態❞ に至る事を「強制」するつもりは無いですし、

上例程度の【悪】を咎めるつもりもその資格もありません、

ワタシだってそうだからです。

　ただ、路上の札束に群がるハイエナに過ぎないクセに、

知った風な『キレイゴト』を抜かす輩には虫唾が走るというだけです。

　その【自覚】すらも無いクセに――。