【尊厳の疵痕】
『おまえ昔、虐められっ子やったやろwwww』
はいどうもこんにちは。
前回に引き続き余りにも汚い言葉で始まって申し訳ありませんが、
しかしソレが【自覚無き悪意】に基づく
余りに救い様の無い〇〇の戯言だったとしても、
少々考える事がありました。
何故上記の余りにも【愚かな男】は、
『虐められっ子』という言葉を使い
自分が優位に立てると思ったのでしょうか?
『虐めの被害に遭った人』を
【劣っている】【蔑んでいる】或いは【ただのバカ】
と考えていなければ出てこない発想でしょうコレは。
そしてコレは、残念ながらその【被害者の立場の人】でも、
上記の男ほど醜悪ではないでしょうが、
【劣等感】【自分を低く見積る】という点では
同様の様相を呈してしまいます。
ここで創作を絡めて有体に云ってしまうと、
【強〇されたメインヒロイン】っていないじゃないですか?
無論、詳細に探し回ればあるのかも知れませんが、
【メジャー作品】【最大公約数的】にはまず無いと云って良い。
『悲しき過去』を背負う女性キャラはたくさんいますが、
しかしその中に過去に【強〇された】という事実が含まれる事はない。
(されそうになったというのはありますが……('A`))
アレ? オカシイですよね?
【辛い目に遭っても絶望に屈せず健気に頑張る女性像】
創作としてもエンタメとしても非常に解り易い『構図』なのに、
ソコに【強〇】が含まれる事は殆どありません。
『過去に両親を殺された事がある』『大事な弟が病気で死んでしまった』
コレらは【悲しき過去】としてふんだんに描写されますが、
【強〇された】という悲しき過去は無い。
ソレはそのように「描写」してしまうと、
まるで【腫れ物を扱うように】なってしまい、
キャラを『魅力的に見れなくなる (描けなくなる)』
というデメリットが発生するからかも知れません。
作者ではなく読者(第三者)の方に。
少しジャンルを変えて話をすると、昔ある人気女優が
それまでは高視聴率ドラマに何度も出て飛ぶ鳥を落とす勢いだったのに、
【強〇事件に遭ってその心の傷を乗り越える話】を熱演したため、
その後急に『干されて』全く見なくなったという事例があります。
それよりややランクが下がりますがある女性声優も、
元アイドルという事もあってそれまでは人気声優だったのに、
【強〇シーンのあるアニメ映画】の主役を演じた後、
人気が凋落しすっかり影を潜めてしまったというコトもありました。
無論、本人に非は全くなく、
真面目に「仕事」をこなしただけなのでしょうが、
ソレを観る『第三者 (視聴者や読者)』が,
【そのイメージを引きずってしまう】
という処に問題の根幹が在るようです。
≪続く≫