【陳腐なる復讐】
はいどうもこんにちは。
2000年代前後の「一般小説 (創作)」に於いては、
『復讐否定』の話が多いというのは以前に述べました。
そしてその悉くが実に陳腐で稚拙で浅薄で、
【全く被害者の心に寄り添ってない】
というのも前に述べた通りです。
では何故そうなるのか? というと
ソレは【現実に即してないから】
スベテ作者の『想像 (妄想)』で描かれているからだと結論付けました。
まず、一般書籍ではメジャーな「推理小説」などだと、
【実際の事件をモデル】にした話は珍しいモノではありません。
ソコに明確な「裏取り」や「事件の精査」などの作業が加わり
小説はリアリティーと読者の共感を得る事となります。
しかし、【復讐の事件】って実際に起こったでしょうか?
明確に調べれば存在するのでしょうが、
誰でも知っている【大事件】にそのような事象は無かったと想われます。
上記の『復讐否定』の話だと、
『法が犯人を裁いてくれないから自ら手を下す』
というのが殆どですが、
【実際にそんな事はありません】
個々人の「納得の如何」はあるでしょうが、
【現実には誰も復讐していない】のですから、
そもそも『法が犯人を裁かない』という事例が
既にしてナンセンスです。
【法がちゃんと犯人を裁けば被害者は復讐しません】
【そうでなくてもしない場合があります】
昨今ではSNSにて不特定多数の第三者が
炎上にて【復讐の代行】をしている始末です。
つまり『復讐の是非』を問う以前の問題、
【被害者が復讐心で加害者を殺める】という事態が
【現実ではほぼ在り得ない】のです。
【現実で無い事】を勝手に設定して『法の改竄』までして、
ソレで『復讐否定』の話を描いてもソレは正に
『莫迦の妄想』『マッチポンプ』も良い処です。
恨み辛みの在る人はいるでしょう、
でも【実際に復讐をする人】は殆どいない。
在りもしない事態を勝手にでっち上げて、
ソレを否定しても肯定しても意味が無いのです。
何故なら【被害者が加害者を殺す事件】は、
現実に殆ど起こってないからです。
【無いモノ】に正義だの悪だの云っても
ソレは不毛以前の徒労でしかないでしょう。