『再度検証、ライトノベルと挿絵について』
地球上の誰かがふと想った。
もしライトノベルは『挿絵』が無かったら、
一体どうなるだろう? と。
我ながら結構【怖い】事云っている自覚はあります。
ある有名作品など、【挿絵無し】の無表紙にしたら
まるで売れなかったというデータもあります。
再度云いますがコレは小説に於ける【敗北宣言】
“地の文”だけではキャラクターの造形すら
描写出来ていなかったという一つの証左でしょう。
少し昔話をしますと、嘗てのライトノベル黎明期、
一番最初に評価された作品は水野 良氏の『ロードス島戦記』でした。
でもその実態はテーブルトークRPG(TRPG)の【二次創作】
いわば2chのスレッドのようなモノで殆ど超マニア向けの作品、
当然表紙も今とは似ても似つかない古くて野暮ったい絵柄でした。
ソレに火が点いたのはOVAでアニメになってから。
その「絵柄」のクオリティーが当時としては優れていたので
所謂アニメオタクがそれに食いつきある程度の知名度を得た
と考えられます。
ワタシも幼少の砌、夏休みのアニメ特集等でやっていたので
見た記憶はありますが、確かに絵柄は綺麗でした。
声優の演技も今では一流と呼ばれている人達が揃っていたので
キャラクターに合っていました。
まぁこの時点でもう殆ど『ライトノベル』関係ないんですが……('A`)
でもその「内容」はハッキリ言って
メチャクチャだったと記憶しています。
・『魔法』とか出てくるのに主人公は本当に普通の「剣士」で
魔導士相手には全然勝てず近づけもせずいつもやられている。
・主人公が最後まで全然「成長」しない。
こちらはRPGの世界に感情移入して見ているのに
何の能力も必殺技も無くずっとレベル1のまま、
殆ど「敵」を倒した経験が無い。
・にも関わらず【ドラゴン】とか出てくる。
当然人間は全然敵わない。でも都合よくソイツを操れる
『支配の王錫』とかいうチートアイテムが出てくる。
しかも誰でも使える。
主人公も敵の親玉もはっきり言って必要ない。
さてどうでしょうか? 昔話とは云いましたが
はっきりいって今のライトノベルと
その『本質』はまるで変ってないように想われます。
正に“根っこは同じ”というヤツで多少人気が出たのも、
それはストーリーでも世界観でもなく
ヒロインの“ディード・リット”に一部のオタクが喰いついただけです。
主人公いるのに「表紙は女」
ソレが全てを象徴しているでしょう。
【女のいないライトノベルは存在しない】
この事実が傾向でも商業ベースでもなく
ワタシにはある種の“歪み”に想えてならないのです。
PS
個人的に好きな作品、
『ブルーロック』『バトルスタディーズ』『ダイヤモンドの功罪』に
女キャラはほぼ出て来ません。
(いても【ストーリーの根幹】には関係ありません)
そもそも【スポーツものが無い】というのも、
創作ジャンルとしてはかなりオカシイ話でもありますね……('A`)