【人間の限界(本性)】
はいどうもこんにちは。
上記の作品は『くにはちぶ』と云って、
ある日突然無作為に選ばれた人間が日本中に『無視』をされ、
幾ら傷つこうが泣き叫ぼうが最悪死んでしまおうが
1年間は徹底して無視をされ続ける、
助けた者は法律違反で逮捕されるというモノです。
所謂、『バトルロワイヤル』系【デスゲーム】の亜流であり、
極限状況で露わになる人間の【残虐性】や【醜悪性】【卑劣卑小な姿】などを
まざまざと見せていくという、まぁいつものパターンです。
お慰み程度に「善性」をチラつかせて、
ソレで強引に話を締めてしまうという点も加味して。
『肉体に限界はあるが精神に限界はない』
【大嘘】です。
心ほど脆く壊れ易いモノはないし、
環境、状況によって『変形』し易いモノもまたない。
此処に『善悪』の概念が入り込む余地はなく、
刃物で刺されれば人は死ぬのと同義です。
如何な善人であろうが聖人君子であろうが、
『麻薬』に手を出せば廃人の別人になります。
コレは【犯罪】も同じ事、
やはり【虐め】が一番解り易いでしょう、
自分がどれだけ矮小で醜悪な存在に成り下がっているか、
『本人にその自覚は無い』のです。
コレが【人間の限界】
猛暑の中では疲弊し、極寒の中では凍えるように、
『生理的現象』に抗う術はありません。
心もまた然り、
通常の善悪や倫理観が全く何の役にも立たないという領域が存在します。
この事を踏まえずに「何でも出来る!」とか〇〇のように呆戯いていると、
キャラが知らぬ間に無知で蒙昧で傲慢な
敢えて云いましょう、〇〇になってしまったりします。
人間の『精神の高潔さ』を描きたいなら、
その【精神の限界】もまず知っておくべきです。
そして“物理的要因”は容易く心を“変質”させるというのも
また解っておくべきです。
まだ色々と描けそうな『命題』ではありますが、
今宵は此れまでとしましょう――。