【転生しても驚かない】
はいどうもこんにちは。
学校から帰路についていたら
「トラックが突っ込んできた」か「不思議な光に包まれて」
異世界へ――。
「え~!? 何々!? どこなのここ!?」
と多少は狼狽するがすぐ
「あれ? コレって最近流行ってた小説の~」
と勝手に自己完結してしまう。
以降モンスターが襲ってこようが魔法が使えるようになろうが
一切『疑問』を持つ事がなくなる。
転生だろうが転移だろうがゲームの中で悪役令嬢だろうが
基本は全部同じなのです。
もう先の“チートで無双ハーレム”が書きたくてしようがないのでしょう、
【小説は冒頭が一番大事】という黄金律も此処で見事崩壊の憂き目に至ります。
無論あんまり驚き過ぎてストーリーが全然進まない展開も勘弁願いたいですが、
「現実にそんな小説あったな」で全部納得されても
それはソレでキャラクターに『リアリティー』が無くなるのです。
だから「異世界モノ」の主人公の名前は覚えられないのです。
全部「思考形態」が一緒のコピーロボットに過ぎないからです。
もう、『転生』させなくても良いのではないでしょうか?
毎度毎度の表現なので「うわああああ!」だの「きゃああああ!」だの叫ばれても
最早ウザイだけで気が滅入る、
同じギャグを何度もシツこくやられる不快さです。
故にその【冒頭】が面白くないモノは
“その先”はもっとつまらないに決まっています。
作品としての『深み』が全くない事が表題の例で証明されてしまうからです。
ジョジョの荒木先生も“二番煎じ”や“安易なパクリ”に
読者は全く「魅力」を感じないと著書で仰っています。
【異世界に転生した】というトンでもない事態が起こっているのに、
「ゲームにあったから」「ラノベで読んだから」で済ませてしまう者は
最早『人間』ではなく、デキの悪い「ロボット」に
キャラクターが堕してしまうからでしょう。